学校法人の学習院は、幼稚園から大学までの教育研究活動を支える中核のファイルストレージ基盤を、デル・テクノロジーズの「Dell PowerScale」で刷新した。圧縮と重複排除で、データ容量は約40%減った。旧環境からのデータ移行は、約10日で終わった。10月16日、デル・テクノロジーズが発表した。サーバーとクライアント端末も、同社の製品を使う。
学計算機センターで運用してきた。今後は、その運用管理を、法人内の情報システム統括部に移す方針を決め、ちょうど中核のファイルサーバーの更新時期を迎えた。新しい運用体制でも、安定したサービスを続けられる、ストレージ基盤の再構築が求められた。教育研究用途だけで約3500台のPCを支える環境のため、システムが止まるリスクを最小にし、限られた運用リソースでも安心して管理できることが、重要な選定要件だった。
前世代のPowerScaleを約4年運用し、高い安定性を実証したことが、最大の決め手だ。前世代の導入時は、リモート講義が中心で、アクセスも限られていたが、導入の翌年から対面授業が本格化し、アクセスが増えても、十分に対応できた。性能の面も、高く評価した。
効果は三つある。一つ目は、データの効率化だ。新環境では、PowerScaleのインライン圧縮と、後処理型の重複排除「SmartDedupe」で、データ容量を約40%減らした。容量の管理機能「SmartQuotas」で、各部門への容量の割り当てを柔軟に管理でき、教育研究活動の変化に応じて、容量を調整できる。監視・分析ツール「InsightIQ」で、ストレージの利用状況も可視化している。二つ目は、データ移行の短さだ。既存のクラスタに新しいノードを加え、自動でデータを再配置した後、旧ノードを順に置き換える方式で、新旧のファイルサーバー間の移行を、約10日で終えた。教育研究活動への影響は、最小限だった。三つ目は、運用管理の負荷の軽減だ。各種の業務システム用の「Dell PowerEdge」サーバーと、クライアント端末の「Dell Proシリーズ」も、全面的に採用し、サービスとサポートを一元化した。効果は、学習院の学内テストに基づく。
学習院大学計算機センターの磯上貞雄准教授は「PowerScaleは4年間にわたり安定的に動き続けており、この安定性の高さが採用の決め手」と話す。前回のデータ移行は約1カ月かかったが、今回は約10日で終えた。今後は、将来のデータの増加や、新たな教育のニーズにも柔軟に対応しながら、安心・安全な教育研究環境を提供し続ける考えだ。