所沢市、飯能市、狭山市、日高市は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)および東日本電信電話(NTT東日本)と連携し、地域一体での脱炭素行動促進に向けた実証実験を開始した。8月22日、NTT Comなどが発表した。
4市は、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明しており、その実現に向け、民間事業者の従業員を対象とした脱炭素行動促進に取り組むこととした。今回の実証実験では、NTT Comが開発した環境意識向上、行動変容促進アプリケーション「Green Program for Employee」を活用する。民間事業者はこのアプリを従業員に提供し、従業員の環境配慮行動を促進する。環境省が提唱する「ゼロカーボンアクション30」に基づく行動をアプリに登録することで、CO2削減量を可視化できる。
実証実験は2024年10月上旬から同年10月下旬まで実施する。4市とNTT Com、NTT東日本は、アプリを通じた脱炭素行動の促進効果や、行動データに基づく傾向把握の有効性などを検証する。実証実験を通じて収集したデータは、産業部門などにおけるCO2排出削減に向けた取り組みへの活用も検討する。将来的には、同様の課題を抱える他の地域へのサービス展開も目指す。