ゆうちょ銀行、VDI導入で端末1300台を仮想化 NAS活用しデータ保全とセキュリティ強化

2026年2月4日23:23|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ゆうちょ銀行は、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)の導入に向けたデータのバックアップ先に、バッファローの法人向けNAS「TeraStation」を採用した。2月4日、バッファローが発表した。窓口事務の後方作業に使用する業務用PC約1300台を仮想化し、そのログ保存や仮想マシンの二次バックアップに活用することで、社内システムの安定動作とデータ保全の冗長性を強化した。

 ゆうちょ銀行は、業務やサービスにおける積極的なデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいる。その一環として、2019年から段階的にVDIの導入を進めてきた。導入の背景には、金融機関として極めて重要視されるセキュリティのさらなる強化に加え、端末のOSアップデートに伴う作業コストの増大という課題があった。従来はアップデート時にブラウザのバージョンなどの互換性が原因で、業務システムへの接続不能リスクが発生しており、運用管理の効率化が急務となっていた。

 そこで同行は、セキュリティ強化とトラブル回避を目的にVDIの構築を決定。最終的にサーバー23台で構成される大規模な環境を整備した。この構築に伴い、サーバーの設置拠点を隔てたログファイルの冗長化や、大容量となる仮想マシン(VM)のバックアップ装置が必要となった。選定にあたり、読み書きの速度や冗長性に加え、保守対応が可能であることを必須条件として検討を進めた。

 検討の結果、10GbE搭載の2UラックマウントNAS「TS71210RH12012」を含む合計6台のTeraStationと、5年間のオンサイト保守パックを採用した。採用の決め手は、国内メーカーとしての信頼性の高さや、故障率の低さに対する評価だ。また、万一のトラブル発生時にも業務を停止させないためのオンサイト保守体制が整っていることも、金融インフラを支える同行にとって重要な判断材料となった。

 2025年には、バックオフィス事務を担う約1300台のPCをVDI化し、1台あたり約30GBにおよぶVMのデータを常時2世代分バックアップする体制を確立した。ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)上の仮想ストレージを一次バックアップ、TeraStationを二次バックアップとする二重の構成により、確実なデータ保全環境を構築している。

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VDI環境のバックアップ構成のイメージ

 導入効果として、VDI化によるセキュリティレベルの向上に加え、OSアップデート時のトラブル対応からの解放が挙げられる。また、ログやVMのデータが安全にバックアップされ、インシデント発生時の事業継続性が向上し、業務停止のリスクを回避できる安心感につながっている。

 ゆうちょ銀行システム部門システム開発第一部グループリーダーの荻島竜二氏は、「我々の業務においてセキュリティは特に重要であり、少しでも強化できるよう措置を講じる必要がある。VDIの導入でセキュリティが強化され、2世代分のデータが安全にバックアップされていることで、万一の際のリスクが回避できる安心感は何物にも代え難い」としている。

ニュースリリース