菓子卸センター坂下商店、請求業務を5日から1日に短縮 スーパーカクテルで属人化解消

2026年1月20日23:37|ニュースCaseHUB.News編集部
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 菓子卸センター坂下商店は、業務の標準化とペーパーレス化を目的に、内田洋行ITソリューションズの販売管理パッケージ「スーパーカクテル」と文書自動配信サービス「AirRepo」を活用したシステム環境を整備した。1月20日、内田洋行ITソリューションズが発表した。属人化していた請求業務を大幅に効率化し、従来5日間を要していた発行作業を1日に短縮。取扱商品や販路が拡大する中でも、少人数で効率的な運営を継続できる体制を整えた。

 1923年創業の菓子卸センター坂下商店は、青森県八戸市を拠点に菓子・飲料の卸売や商品開発を手がける老舗企業だ。全国約800店舗の取引先へ商品を供給し、地域と全国市場をつなぐ役割を担っている。同社では1979年のオフィスコンピューター導入以来、積極的なIT活用を進めてきたが、長年の運用に伴い業務の属人化や在庫管理の手作業依存が課題となっていた。特に2011年の東日本大震災時には出荷が急増し、在庫把握や棚卸に多大な時間を要したことから、システムによる管理体制の強化が急務となった。

 こうした背景から、同社は2005年にスーパーカクテルを採用し、2016年には軽減税率への対応を含む大規模なバージョンアップを実施した。選定にあたっては、長年にわたるサポート実績に加え、受注から売上、請求に至る一連の業務を可視化できる点や、Excelに依存していた業務をシステム化できる機能を評価した。また、新しい従業員が加わった際にも早期に使いこなせるよう、現場の利便性も考慮した。

 導入後の大きな成果として、請求業務の劇的な効率化が挙げられる。同社では従来、200件以上の請求先に対し、明細付きの納品書と請求書を同封して郵送する運用を行っており、発行作業に月5日から7日を要していた。そこで新たにAirRepoを導入し、請求書の発行をデジタル化。明細を一本化した上でメール送付に切り替えたことで、作業時間は1日にまで短縮された。現在、請求書のメール送付率は90%以上に達しており、日々のファイリング作業の削減や郵送コストの抑制にもつながっている。

 また、ハンディターミナルの活用範囲を倉庫業務まで拡張したことで、在庫管理の精度も向上した。従来は手計算やExcelに依存していた棚卸作業が、現在は4名体制で、2時間半ほどで完了するようになり、精度の安定に伴って実施頻度を毎月から隔月へと見直すなど、さらなる合理化が進んでいる。

 今後の展望について、代表取締役の坂下静香氏は、最新版のスーパーカクテルへの移行を視野に入れ、仕入や買掛管理のさらなる改善に取り組む考えを示している。坂下氏は「一歩踏み出すことが大事だ。各部署から声を吸い上げ、属人的だった仕事を皆でできるようにし、意見を出しやすい環境や働きやすい職場づくりを推進していきたい」と語る。最新機能を活用した業務の標準化を進めるとともに、コミュニケーションツールの活用なども通じて、次の100年に向けた強固な経営基盤の構築を目指す方針だ。

ニュースリリース