老舗和菓子メーカーの赤福が、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」を導入したことを2023年12月、システム提供元のラクスが発表した。
1707年創業の赤福は、人気商品「赤福餅」を東海・関西エリアを中心に販売している。取引先が多岐にわたるため、出張旅費や駐車場料金などの経費申請が月約500件発生していた。これまで紙ベースで行っていた経費精算業務に、申請者・承認者・経理担当者ともに大きな負荷がかかっていた。特に経理担当者は月80時間以上を経費精算処理に費やしており、業務効率化が課題となっていた。
「楽楽精算」の導入により、申請から承認までの一連のプロセスをシステム上で完結できるようになる。これにより、申請者の申請書作成時間を年間約500時間、経理担当者の処理時間を年間約360時間削減できる見込みだ。会社全体では年間約860時間の作業時間削減が期待される。
赤福の担当者は「紙での経費精算がゼロになることで、申請者・経理担当者ともに経費申請にかかる作業時間を約50%削減できる。300年以上続く当社ならではのルールがあるが、当社に合わせた導入提案をいただき、サポート体制が整っている点も導入の決め手となった」と述べている。
赤福は今回の取り組みを通じて、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も含めた経理部門のデジタル化を進め、業務効率の向上を図る方針だ。
ニュースリリースURL
https://www.rakus.co.jp/news/2023/1220.html