ソニー銀行が生成AIでアイデアをビジネスモデルとして具現化する仕組みを構築

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月15日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ソニー銀行は、アイデアをビジネスモデルとして具現化するためのアイディエーションのプログラム「EY Ideation for Innovation」を採用し、金融機関の未来像を探る取り組みを開始した。3月15日、EY Japanが発表した。

 ソニー銀行は、インターネットを活用した「個人のための資産運用銀行」としてスタートし、さまざまなテクノロジーにより多角的なサービスを展開している。金融業界の最先端を歩んできた同社だが、今後も続くと予想される社会変化に対応すべく、金融機関の未来像を探る取り組みを強化している。そうした方針の一環として実施したのが、EY Ideation for Innovationのプログラムである。同プログラムにより、生成AIを活用したイノベーション人材の育成とともに、ビジネスモデル革新のための戦略策定にも取り組んでいる。

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Ideation for Innovationと全体ロードマップの例

 生成AIは、これまで人手に頼っていた業務の効率化を可能にし、顧客サービスのパーソナライズ化と業務効率の向上なども実現する。EY Ideation for Innovationは、「知るフェーズ」「考えるフェーズ」「試すフェーズ」の3パートから成っており、ソニー銀行では生成AIへの理解を深める座学と演習を実践し、行内の異なる部署のアイデアを生成AIの活用によって提案資料としてまとめた。また、同プログラムの総仕上げとして、参加したチームによるピッチコンテスト形式の成果発表も行われ、ビジネス革新への15の企画を立案する成果を挙げている。

 ソニー銀行執行役員常務の渡邉尚史氏は、今回のプログラムの成果を次のように語っている。

 「EY Japanの支援により、本プログラムに参加した弊行のチームは生成AIを利用した革新的なアイデアを数多く生み出すことができた。これらのアイデアを事業戦略に組み込み、お客さまにとっても、社会にとっても価値ある新たなサービスを提供していきたい」

 ソニー銀行はまた、EY Japan内にあるイノベーションハブ「EY wavespace」を活用し、従来のような資料を使った講義形式の説明ではなく、イノベーションや新しい戦略につながるアイデアを引き出すためのセッションなどにも取り組んでいる。


ニュースリリースURL
https://www.ey.com/ja_jp/news/2024/03/ey-japan-news-release-2024-03-15