臼杵カントリークラブ、AI顔認証で受付を省人化 来場者カードの記入不要に

2025年12月26日16:04|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三井不動産グループの臼杵カントリークラブ(大分県臼杵市)は、AI顔認証技術「Saffe」を活用した顔パスチェックインシステムを採用した。12月26日、同技術を提供するMelon Technologiesが発表した。フロント業務の省人化と利用者の利便性向上を目的に、12月18日から運用を開始している。来場者はフロント端末に顔をかざすだけで受付が完了し、従来の煩わしい来場者カードの記入から解放される。

 臼杵カントリークラブは、臼津開発が運営する地域密着型のゴルフ場だ。開場30周年を機に大規模な改修を行うなど、ゴルファーにとって快適な環境整備を推進してきた。昨今の労働人口減少を見据え、フロント業務の効率化が課題となる中、デジタル技術を活用した新たな案内サービスのあり方を模索していた。

 今回、同ゴルフ場が導入したシステムは、三和システムが提供する国内トップシェアのクラウド型ゴルフ場基幹システム「NT-golf 2.0」と、Melon Technologiesの顔認証技術であるSaffeを連携させたものだ。三和システムがプロジェクトマネジメントを担当し、Melon Technologiesがソフトウェアコンサルティングやアプリケーション開発支援を担う体制で構築が進められた。

 新システムの導入により、利用者はフロントに設置された専用端末に顔をかざすだけでスムーズにチェックインできる。従来のように手書きで氏名や住所を記入する手間がなくなるため、受付待ちの混雑緩和にもつながる。ゴルフ場側にとっても、フロントスタッフの事務負担が軽減され、より高品質な顧客対応に注力できる環境が整った。

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顔パスチェックインの様子

 臼津開発代表取締役社長の杉本健一氏は、良好なコースとクラブハウスという既存の環境を生かし、さらによりよいクラブライフを追求していきたいと述べている。今後は、フロントでの受付業務にとどまらず、ゴルフ場内のショップやカフェにおける顔認証決済への拡張も視野に入れている。技術面での連携を深め、ゴルフ場における顧客体験のさらなる向上とDXの推進を図る方針だ。

ニュースリリース