オートバックスセブンは8月1日、同社グループのデジタルサービスを体感できるデジタルラボで、AIアシスタントを使った接客サービスのトライアルを開始した。顧客の購買体験向上と店舗スタッフの負荷軽減を目指す。トライアル期間は9月30日まで。
オートバックスセブンが展開するカー用品販売店のオートバックスでは、商品と車種の適合確認やピットでの取り付け作業など、購買プロセスが複雑で、顧客をサポートする店舗スタッフには高度な専門知識が求められる。労働力不足が深刻化する中で顧客体験を向上させるため、デジタルテクノロジーの有効活用を検討していたという。
今回のトライアルでは、バーチャルヒューマンエージェントを開発・提供するスタートアップであるクーガーの人型AIアシスタント「レイチェル」を採用。タブレット端末でレイチェルの接客を体験できる模擬環境を用意する。具体的には、レイチェルが顧客の車種や購入履歴、在庫状況などを基に適切な商品を推奨し、購買をサポートする。また、車種適合やピットの予約、エンジンオイル交換などの付随作業を含む必要なプロセスへのスムーズな誘導を図る。
トライアルの実施にあたっては、デジタルラボの運営を担うオートバックスセブン子会社のオートバックスデジタルイニシアチブ(ABDI)とクーガー、Ridgelinezの3社が協業。Ridgelinezはトライアルの企画・実施支援、目的達成の評価、本格展開における投資対効果の実証などを担当する。ABDIはレイチェルの導入効果を検証し、将来的にはオートバックス各店舗への導入も検討する。
ニュースリリースURL
https://www.ridgelinez.com/contents/news/20240801/