住友重機械工業がAI翻訳「1paper」を活用して、ドイツ語論文読解を効率化した。Feynma Technologyが、3月12日に発表した。
住友重機械工業は、重工業と機械製造業を基盤とし、グローバルに事業を展開している。同社はグローバル戦略の一環として、機械分野で世界をリードするドイツの先進技術情報の収集を重要視していた。しかし、英語論文以上に読解が困難なドイツ語論文の翻訳に課題を抱えていた。新しい分野の論文を読むには、多大な時間と労力を要し、従来の翻訳ソフトでは効率が悪く、外部発注には高額な費用と長いリードタイムが必要だった。
住友重機械工業は以前より英語論文の翻訳に活用し、その有用性を認識していた論文翻訳サービスの1paperに、ドイツ語翻訳機能があることを知り導入を検討した。PDF形式の英語・ドイツ語論文を、短時間で自然な日本語訳に変換し、Word形式で出力できる1paperの導入を決めた。
1paperの導入により、住友重機械工業ではドイツ語を含む海外論文へのアクセスが飛躍的に向上し、情報収集の効率化が実現した。海外からドイツ語の資料提供があった際も、迅速な理解が可能となり、コミュニケーションの円滑化に大きく貢献している。コアテクノロジーR&Dグループ 技師の石田悠朗氏は、「以前は、一段落ごとに一般的な翻訳サービスにかけていた作業が、アップロードするだけで済むようになり、効率が大幅に向上しました。翻訳の質も以前より高くなっていると感じています」と語る。
機械コンポーネント技術部 部長の石塚正幸氏は、「1paper導入後は、個人の判断でアップロードして翻訳できるため、リードタイムが短縮され、上司の承認を取得する際の負担もなくなりました。外部委託では2ヶ月ほどかかる場合もあるため、費用対効果も非常に高いと感じています」とコストメリットについても言及している。
1paperは浸透しており、積極的に研究開発に活用されている。現状では、1名あたり年間最大40本程度の翻訳に利用されている。石塚氏は、「1paperのような論文翻訳サービスを利用することで、新しい分野の論文も容易に読解できるようになり、知識習得のスピードアップに繋がると期待しています」と述べている。
住友重機械工業は今後、海外の企業・大学との共同研究をさらに推進し、グローバルな視点からのイノベーション創出を加速していく。1paperの導入は、同社のグローバル展開と技術力強化を後押しするものとして期待されている。
#AItranslation #German #TechnicalPapers #GlobalExpansion #ResearchEfficiency #FeynmaTechnology #1paper