バップ、経理AIで決算業務を効率化 月次決算を2営業日短縮へ

2026年3月11日23:32|ニュースCaseHUB.News編集部
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 映像・音楽事業を展開するバップは、月次決算の早期化と戦略的業務へのリソースシフトを目的に、経理AIエージェント「TOKIUM」のAI経費承認機能を採用した。3月11日、TOKIUMが発表した。経費精算の承認業務における不備チェックなどをAIで自動化し、月次決算の2営業日短縮を目指す。

 日本テレビホールディングスのグループ会社であるバップは、「それいけ!アンパンマン」や「HUNTER×HUNTER」といった人気コンテンツの企画制作や販売を手掛けている。同社の経理部門では、単に数字を算出するだけでなく経営管理に貢献する組織を目指しており、決算の早期化と戦略的業務への注力が重要な経営課題となっていた。

 従来の経費精算業務では、申請内容の確認や不備のチェックに多大な工数がかかっていた。特に月末や月初といった繁忙期には業務が集中し、経理担当者や承認権限を持つ管理職の大きな負担となっていた。こうした背景から、さらなる業務効率化を図るため、AIによる自動チェックが可能なTOKIUM AI経費承認の導入を決めた。

 TOKIUM AI経費承認は、AIが経費申請を自律的に判断し、承認や差し戻しの処理を行うAIエージェントだ。経費科目ごとにカスタマイズした承認ルールを設定できるため、現場のマネージャーや経理担当者が行っていた目視によるチェック作業を削減できる。不備がある申請については、AIが理由をコメントで通知した上で自動的に差し戻すため、申請者は迅速な修正対応が可能になる。

 今回の導入により、バップは現在第5営業日としている経費精算の締め日を、第3営業日へと短縮する計画だ。経費チェック業務の50%以上をAIに代替させることで、創出した時間を決算分析や経営管理といった、より付加価値の高い戦略的業務に充てる体制を構築する。また、部長や本部長といった承認者の業務負荷軽減も見込んでいる。

 バップ経理部長は、経理は経営管理の略であるという考えに基づき、経営管理に貢献できる部門を目指していると述べている。今回のシステム導入によって経費チェック業務の多くをAIに任せられれば、月初の負担が大きく改善されると期待を寄せる。部員が業務を通じて得た知識をAIに共有していくことで、人とAIが共に成長していく過程に面白さを感じている。今後はAIを活用しながら部員の視座を高め、各事業本部長を支える人材の育成を推進していく。

 TOKIUMは、AIとプロスタッフ、クラウドシステムが連携し、自律的に経理業務を遂行するサービスを提供している。バップでは、このAIエージェントを定型的な事務作業から社員を解放するための基盤として活用し、組織全体の生産性向上につなげていく方針だ。

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