広島銀行、音声解析AIで資産運用提案を高度化 金融商品の獲得額2.6倍に

2026年5月13日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 広島銀行は、電話解析AI「MiiTel Phone」およびAIビジネスアシスタント「MiiTel Synapse」を導入した。5月12日、両サービスを提供するRevCommが発表した。営業企画部個人企画室のダイレクトコンサルティング窓口において、資産運用提案の業務効率化と顧客対応の品質向上を図る。導入の結果、金融商品の獲得額が前年同期比で2.6倍に向上するなど、顕著な成果を挙げている。

 広島銀行では、コンサルティングアドバイザー(リモートCA)が非対面で顧客に金融商品を提案している。従来、リモートCAが社内システムに面談記録を入力する際の工数負担が大きく、多くの管理顧客へ対応する上での課題となっていた。また、組織としての行動量を増加させるためには、各担当者の行動量を的確に把握・分析する仕組みが必要だった。

 こうした課題を解決するため、AIによる自動要約機能と集計機能を備えたMiiTelシリーズを採用した。採用にあたっては、面談記録の入力時間短縮に加え、通話回数や通話時間、提案内容を可視化できる点を評価した。

 導入の効果として、面談記録の入力にかかる時間は1件あたり20分から5分へと大幅に短縮された。事務負担の軽減によりリモートCAの行動量は1.3倍に増加。さらに、可視化された数値データをもとに担当責任者が的確なフィードバックを行う環境を整えたことで、リモートCAの面談スキルが向上した。これらの取り組みと他の施策との相乗効果により、NISA口座の獲得件数も2倍に向上した。

 今後は、蓄積された音声コミュニケーションのビッグデータを、お客様対応の高度化だけでなく、プロダクト開発やマーケティングにおける仮説検証にも活用する。広島銀行営業企画部個人企画室担当副部長の松前敦之氏は、「地域に根ざした金融機関として、顧客対応の品質をより一層高めながらサービス提供を続けていきたい」としている。

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