朝日機材、週報の手書き廃止とAI・マップ活用で営業機会損失を削減

2026年6月14日14:45|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 朝日機材は、建築現場向けの訪問営業における活動記録の効率化と訪問漏れ防止を目的として、UPWARDが提供するフィールドセールスAIエージェント「UPWARD」を採用した。6月10日、UPWARDが発表した。週報の手書き運用を一新したほか、建築看板のAI画像スキャンや顧客マッピング機能を活用することで、これまで多忙により発生していた訪問タイミングの逸失や「やらずに失注」といった数百万〜数千万円規模の売上機会損失の削減につなげている。

 朝日機材は、建築資材の販売などを手がける企業だ。同社のフィールドセールスでは、建築現場に掲げられた「建築看板」の延床面積や工事概要などを重要な顧客情報源として、現場訪問を起点とした営業活動を展開してきた。しかし、従来の運用では現場が忙しいと活動報告が後回しになりがちで、週次報告会の前日にまとめて週報を書く状態だった。そのため、翌週訪問すべき現場の抜け落ちや、タイミングを逃して競合に案件を奪われる事態が発生していた。また、企業ごとの担当営業制をとる中で、一つの現場に関わる社内の担当者間で情報共有が遅れ、足並みが揃わないことも課題となっていた。

 こうした課題を解決するため、同社は2025年4月にUPWARDを導入した。選定にあたっては、週報のデジタル化や滞在検知による活動可視化、マッピング機能など、現場が求める機能が揃っていたことを評価した。さらに、モバイルファーストで現場が使いやすく、取りこぼしていた案件を確実に拾い上げることで投資コストを十分に上回る費用対効果が見合っている点も決め手となった。

 実際の現場では、建築現場の看板を見つけた際にスマートフォンで撮影するだけで、工事概要などの情報が自動でテキスト化されるAI画像スキャン機能を活用している。従来の手打ち入力に比べて工数を削減できた。また、次回訪問予定日が近づくとマップ上の取引先ピンが赤く表示される顧客マッピング機能により、営業担当者はここ2週間で取り組むべき活動を明確に計画できるようになった。営業部内の朝会でも、データをスライドに投影して組織全体で訪問漏れがないか確認する仕組みを構築している。

 ツールの導入初期には「手間が増える」「行動が監視されるのではないか」といった現場からの懸念の声もあったというが、マネジメント層が主導して手書き運用を廃止した結果、1カ月で現場への定着が完了した。導入から1年が経過し、タイミングを逃す営業活動は減少している。

 今後は、中長期的な展望として基幹システムとの連携を目指している。見積書の作成などを行う別システムと連携させ、UPWARD上で確認や共有ができる環境を整える計画だ。これにより、営業同士の知見の共有をさらに進めるとともに、見積もり段階における営業動向を組織として把握できる体制を確立し、対面の営業活動にさらにフォーカスしていく。

ニュースリリース