日発運輸、データ分析基盤「Domo」で散逸したデータを統合 情報探索時間をゼロに

2026年6月14日15:08|ニュースCaseHUB.News編集部
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 日発運輸は、社内に散逸していたデータを統合し、自律的なデータ活用を推進するための分析プラットフォームを構築した。システム基盤として、クラウドサービス「Domo」を採用している。6月12日、システム導入を伴走支援したジールが発表した。これまで会計情報などのデータ探索に要していた5〜10分程度の時間をゼロにしたほか、現場の安全意識向上や業務効率化につなげている。

 日発運輸は日本発条を中核とするニッパツグループにおいて、グループ各社の物流機能を一手に担う企業だ。同社ではトップダウンによる強い意志のもとで社内にDXプロジェクトを発足させ、データ活用を最優先テーマとして掲げていた。しかし、在庫管理やデジタルタコグラフによる運行記録、勤怠管理といった各システムが独立して運用される「サイロ化」が発生しており、会社全体のデータを一元的に把握することが困難だった。また、データ提供や集計作業の依頼が特定システム担当者に集中し、手作業による手間の増大も大きな障壁となっていた。

 こうした背景から、日発運輸は現場のデータ活用を加速させるためにBIツールの導入に着手した。選定にあたっては、専門知識がなくても直感的に操作できることやダッシュボードの容易な作成を要件とした。複数のソリューションを比較検討した結果、データ活用に必要な機能を網羅しつつ、パスワードポリシーや多要素認証といったグループ内の厳しいセキュリティ要件をクリアしたDomoの採用を決めた。また、BIツールの豊富な実績と技術力、物流業界への深い知見を持つジールを伴走パートナーとして選定した。

 導入プロセスでは、親会社が導入予定のデータプラットフォームやETL製品との連携を見据えつつ、ジールの提案によりDomoのデータ集約機能を活用したスモールスタートを実施した。既存データを先行して可視化させたほか、ジールが既存のExcel帳票をそのまま再現するのではなくDomo特有の表現力を引き出せるダッシュボード画面を提案したことで、スムーズな構築が進んだ。

 現在、マネジメント層や各部門・拠点の約80名のユーザーがDomoによるデータ活用を行っている。導入後は、ダッシュボードを開くだけで必要な会計情報や実績データが表示されるようになり、情報探索の手間が解消された。情報システム部へのデータ提供依頼が減少したことで、担当者がより付加価値の高い業務に専念できる環境が整いつつある。さらに、前月比の請求額を比較・チェックする画面を構築して正確な請求処理のダブルチェックを効率化したほか、ドライバーの安全運転記録を可視化して営業所の管理者へ配信する仕組みにより、社員の安全意識の向上にもつながっている。

 今後は、社員がデータに基づき自律的に判断して行動できる「データの民主化」に向けて、さらなるデータ活用の推進と業務生産性の向上に取り組んでいく。

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