西松建設は、海外企業との商談や会議における多言語コミュニケーションの円滑化を目的に「CoeFont通訳」を採用した。6月16日、多言語リアルタイム翻訳サービスを提供するCoeFontが発表した。参加者間の語学力のばらつきによる内容の理解格差を解消したほか、会議終了直後の要約議事録生成により、これまで多大な時間を要していた議事録作成業務の効率化を達成した。
まちづくりや環境・エネルギー分野における新規事業を創出する西松建設の地域環境ソリューション事業統括部では、海外の相手との協議が増加していた。しかし、複数名が参加する会議ではメンバーの語学力に個人差があるため、リアルタイムでスムーズに内容を理解できる人とついていくのに苦労する人が出てしまい、社内でのキャッチアップ作業や目線合わせに手間がかかっていた。また、1時間の会議に対して2時間近くの時間を要することもある議事録作成の負担も大きな課題となっていた。
そこで同部門は、社内のDX推進部門からの紹介を受け、複数の類似サービスとの比較検討を実施。文字起こしを行うだけでなく、会議が終わった瞬間に実用に堪える品質の要約が生成される速さと、使い始めるまでのセットアップの手間が少ない利便性を高く評価し、定着の早さも見込めることから導入を決めた。
導入の効果として、参加者全体の会話の理解度が底上げされ、それぞれが自身の理解度に合わせてリアルタイムで内容を把握・発言できるようになったことで、会議自体の充実化につながっている。英語が聞き取れる社員にとっても、自身の聞き取り内容とツールの翻訳を照らし合わせるダブルチェックのメリットが生まれている。さらに、対面の会議では相手の会話のテンポがよくなるといった良好なコミュニケーションも実現している。
議事録業務においては、生成された要約部分だけで内容の把握が完結するケースが多く、詳細確認が必要な場合のみ全文の文字起こしに戻るという効率的な運用が可能になった。会議後の社内向けレポート作成でも議事録をそのまま素材として活用できるため、作業時間が短縮された。
今後は、語学力に差があるメンバーが参加する海外会議での活用に加え、録音等が許可されている海外の業界イベントや展示会における登壇者のプレゼン内容のリアルタイム理解、およびレポート作成の素材としての活用なども視野に入れ、業務効率化と情報共有の迅速化を推進していく。