三谷産業のグループ会社でデータセンターを運営するコンフィデンシャルサービスは、三谷産業情報システム事業部が自社開発した「クマ検知システム」のプロトタイプを導入し、検証を開始した。6月18日、三谷産業が発表した。社屋周辺のクマ出没リスクに対応し、社員が出退勤時に安心して行動できる環境を整える。6月中の本番運用スタートを目指す。
コンフィデンシャルサービスの社屋は石川県能美市の丘陵地にあり、クマが出没する可能性があるエリアに位置している。グループ内ではこれまでクマ撃退スプレーを設置するなどの対策を行ってきたが、社員の出退勤時の安全をより強固に確保するため、ITを活用した検知システムの構築を進めていた。5月29日に社屋へプロトタイプを仮設置し、カメラの検知精度や安定性の検証、改善点の抽出に取り組んでいる。
同システムは、カメラ映像からクマなどの野生動物をAIサーバーで検知し、パソコンやスマートフォンにアラートを通知する仕組みだ。今後はアラートに連動してパトライトを点灯させる予定で、社員は社屋の入退館時にリアルタイムで安全を確認できる。また、社屋内のサイネージからもカメラ映像を確認できる。
さらに、カメラの撮影領域内で同一物体と認識した対象の動きを可視化する機能を備える。その場にとどまっているのか、どの方向に去っていったのかなど、移動経路を追跡できる。自社開発であるため、環境に合わせて柔軟にカスタマイズでき、既設のインフラ環境と連携したシステム構築を可能にしている。
三谷産業は、今後は同システムをクマ出没の恐れがあるグループ他拠点へ展開する計画。将来的にはグループ内にとどまらず、地域の子どもたちの安全を守るため教育機関への導入提案を進めるなど、各地の地域課題への対応を目指す。