埼玉県、AI音声認識で議事録作成時間を大幅削減 「ScribeAssist」を全庁導入

2024年10月24日18:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 埼玉県は、会議の議事録作成効率化を目的にアドバンスト・メディアのAI音声認識文字起こし支援アプリケーション「ScribeAssist」を全庁導入し、全職員にライセンスを配付した。10月24日、アドバンスト・メディアが発表した。

 これまで埼玉県では、職員が録音データを繰り返し聞いて会議議事録を書き起こしていた。議事録完成までに膨大な時間がかかり、本来注力すべき業務を圧迫していたという。この課題を解決するために2019年から一部の部署でScribeAssistを試験的に使ってきた。

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ScribeAssistの画面イメージ

 アドバンスト・メディアによれば、ScribeAssistは音声のリアルタイム認識とバッチ認識の両方に対応し、会議形態やWeb会議システムの種類を問わず使用できる文字起こし支援アプリケーション。会議音声の録音、音声認識、テキストの編集、文字起こし内容の出力までを網羅する。スタンドアローン型で個人情報や非公開情報を含む会議でもセキュアな環境下で利用でき、自動話者特定機能や字幕表示機能を活用することで会議の内容を正確に把握できるとしている。

 埼玉県はScribeAssistの試験導入により、議事録作成にかかる時間を大幅に削減し、業務効率化を実現したという。認識精度も高く、修正作業の業務負荷も下がった。さらに、「ネットワークに接続せずにどこでも利用でき、非公開情報を含むか否かなどを気にすることなく業務を問わず使える点も優れている」とコメントしている。こうした試験導入の成果を踏まえて、全庁への本格導入に踏み切った。

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