阪急阪神不動産は、総合不動産デベロッパーとして、マンション事業における建設DXの推進に向けて「Autodesk Construction Cloud」(ACC)を採用した。2月19日、オートデスクが発表した。
総合不動産デベロッパーの阪急阪神不動産のマンション事業部門では、発注者の立場としてACCを採用した。同社は、建設 DX の推進に向けて BIM(Building Information Modeling)の将来性を感じ、活用法を模索する中で、ACCを導入した。
ACCは、設計から施工、引き渡しまでの全プロジェクトフェーズを統合したプラットフォームとして、プロジェクトの透明性と効率性を向上させる。これにより、同社は発注者としての役割を強化し、協力会社との連携をより円滑に進めることが期待される。
新プロジェクト「ジオ阪急川西 The Front」では、マンションの修繕周期を長期化させ、購入者が安心して住み続けられる住まいを提供することを目指している。そのために、高耐久仕様の使用範囲などについて綿密な打ち合わせを行う必要があり、BIMを活用することで、施工や維持管理方法の可視化を実現し、プロジェクトを効率的に推進させる。
阪急阪神不動産株式会社住宅事業本部マンション事業部品質管理グループ課長補佐の森岡丈晴氏は、「ACCは、事業主、設計者、ゼネコン、サブコンなど、プロジェクトに関わるすべての関係者間のスムーズなコミュニケーションを実現し、プロジェクトの透明性を高め、目標達成へと導く効果を期待している」と述べている。