北國銀行、BaaS基盤にAuthleteを採用しAPIセキュリティ強化

2024年12月4日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 北國銀行は、BaaS(Banking as a Service)事業の展開にあたり、高度なAPIセキュリティの国際標準仕様であるFAPIを実装したBaaS基盤を構築するため、Authleteを採用した。2024年12月3日、Authleteが発表した。

 北國銀行は、2023年1月にフルクラウドの金融サービスを備えた次世代地域デジタルプラットフォームをマルチクラウドで構築するプロジェクトを開始した。その一環として、2024年7月に企業向けにAPIを介し銀行機能を提供するBaaS事業の立ち上げを発表。口座開設・振込・照会・認証機能などを順次リリースする予定だ。これにより、フィンテック企業など銀行以外の企業が銀行機能を組み込んだサービスをユーザーに展開できるようになる。

 北國銀行はシステムのモダナイゼーションを進め、利便性の高いサービスをスピーディーに提供するために、アジャイル開発の手法を取り入れシステム開発と運用の内製化を推進している。自社に足りないノウハウは、外部の専門パートナーと積極的に連携することで、プロダクトの早期リリースと内製開発・運用チームの能力向上を図っている。

 高いセキュリティが要求される金融業界などで世界的に導入されているFAPIの実装には、相応の専門知識と時間が必要となる。そこで、北國銀行は国内外の大手デジタル銀行で導入実績のあるAuthleteを採用した。

 北國銀行 執行役員システム部長 新谷敦志氏は「API認可の標準仕様であるFAPIは世界的に広く普及しており、国内でもFAPIに対応したサービス事業者が増えている。フィンテック企業をはじめとするさまざまな事業者のみなさまに当行のBaaS基盤を活用していただくとともに、国内外の先進的な企業との連携を推進するためには、同仕様を当行のBaaS基盤の標準機能として具備することは必須であると考えました」と述べている。

 FAPIの実装にあたって、北國銀行はFAPI認定を取得済みで豊富な導入実績があり、柔軟性が高くBaaS基盤に組み込みやすいAuthleteを早期に採用することを決定した。Authleteの導入により実装を簡素化し、BaaS基盤の早期リリースを実現できた。

 北國銀行は今後、Authleteの高品質なFAPI実装を組み込んだセキュアなBaaS基盤の機能拡充やサービス向上を進めていく。

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