ビルトマテリアルは「Google Workspace」と「Gemini」を採用した。2月6日、導入を支援した吉積情報が発表した。FAXや電話といった既存の顧客接点を維持しながら、AIを活用して社内業務の属人化解消と効率化を図る狙いだ。
ビルトマテリアルは1923年創業の建築・住宅関連資材の専門商社兼加工メーカーだ。自社配送網による機動力と顧客との信頼関係を強みとしてきたが、多様な手段で寄せられる注文の処理プロセスが非効率で属人化が顕著になっていたという。その解決策の一つとして、Google Workspaceへの基盤統一とGeminiの導入を決めた。
導入にあたっては、Geminiを活用して「受け側」の仕組みを強化した。業界特有のFAXや電話による注文という形式は変えずに、Geminiで入力や目視確認のプロセスを自動化するとともにダブルチェックできるようにしたという。これにより、顧客に負担をかけずに同社業務の作業時間を大幅に削減するとともに、ヒューマンエラーを未然に防ぐ体制を構築した。結果として、リードタイムの短縮や配送効率の向上といった具体的な成果につながっているとしている。
また、Google Workspaceの導入により、場所や時間を問わず情報にアクセスできるインフラを整備した。Google チャットやGoogle Meetの活用により、営業担当者と配送現場が連携したサポート体制をデジタル技術で強化している。
ビルトマテリアル代表取締役社長の矢納達也氏は、「DXはツール導入が目的ではなく、顧客満足度を向上させるための手段だ。創出された時間を、デジタルでは代替できない『人』にしかできない付加価値、つまりお客様と向き合い信頼を深めるためのオフラインの時間に充てることが、(顧客からの)信頼の源泉だ」とコメントしている。