第一生命テクノクロスはテラスカイの支援を受け、Salesforceの開発・運用の内製化に着手した。2月6日、テラスカイが発表した。組織横断的な専門組織であるCoE(Center of Excellence)を構築することで、外部ベンダーに依存しない開発・運用体制を確立したとしている。
第一生命テクノクロスは、第一生命グループのシステム開発や運用を担う。同グループがDXを推進する中で、従来のような開発の外部委託はIT開発の俊敏性を欠く要因になっていたという。具体的には、外部ベンダーとの進捗管理などのコミュニケーション負荷の増大、社内へのノウハウ蓄積不足による設計評価の遅延、外部委託に伴う契約手続きのコストと時間といった課題が顕在化していた。
こうした背景から、同社はグループ全体の開発・運用を自ら担う内製化への転換を決断。その第一段階としてSalesforceを対象に選び、ビジネス部門を跨いだ横断組織であるCoEの確立に踏み出した。CoEを中心としたグループ全体の開発標準化やガバナンス確立に向け、パートナーには内製化支援で豊富な実績を持つテラスカイを選定したという。
プロジェクトは2024年10月に開始。まずテラスカイとともに、コスト、品質、人材育成といった組織目標を構造化し、CoEの中長期的な活動方針を策定した。次に、属人化を防ぎ、将来的な組織変更にも対応できるよう、第三者の視点を取り入れた厳格な開発ガイドラインを整備。これにより、開発品質の標準化とガバナンスの強化を図ったとしている。
人材育成の面では、社内エンジニアに対してテラスカイ・テクノロジーズによる専門研修を実施した。Salesforce認定資格の取得を目標としたカリキュラムを通じ、内製化の中核を担う人材を短期間で育成した。
2025年4月のCoE始動により、内製開発体制が確立されたことで、外部委託時と比較して開発のリードタイムは大幅に短縮されたという。また、単に要望を受けるだけでなく、ユーザー部門に対して具体的な実装方法を提案するなど、共創型の開発スタイルにシフトしたとしている。Salesforceでの成功事例をモデルケースとし、グループ全体の内製化比率をさらに高めていく方針だ。