システムインテグレーションやクラウドインテグレーションを手がけるヴァイタル・インフォメーションは、ベルフェイスが提供するSalesforce入力エージェント「bellSalesAI」を採用した。6月19日、ベルフェイスが発表した。自社の営業現場における商談データの蓄積を推進し、Salesforceの活用定着を図るとともに、将来的なAI活用に向けた基盤整備を進める。
ヴァイタル・インフォメーションは、Salesforceをはじめとするクラウド導入を支援する立場にありながら、自社の営業部門の体制変更に伴い、限られたリソースで営業活動の質と量を維持、向上させることが課題となっていた。現場では、1商談あたり約30分を要する商談後の情報整理や入力作業が顧客対応の時間を圧迫していた。また、商談自体は行われているものの、後の分析やマネジメントに活かせる形でデータが十分に残らない状態にあり、少人数体制の中で活動状況の可視化や次のアクションの管理が追いついていなかった。
こうした課題の解決に向けて採用されたbellSalesAIは、スマートフォンやPCのアプリケーションで簡単に操作できる使いやすさと、AIが商談内容をヒアリング項目に紐づけて構造化データとして自動記録する機能性が評価された。現場への導入にあたり、具体的な活用シーンの動画やSalesforce社での効果事例を社内に共有し、営業負荷の軽減とデータ活用基盤の構築につながる取り組みとして理解を得た上で本導入に至った。
導入の効果として、商談情報の整理やSalesforceへの入力、ネクストアクションの整理にかかる工数が1件あたり約30分から約5分に短縮され、関連する事務作業の約80%が削減された。これにより営業担当者が提案や面談に注力可能となり、対応可能な商談数は約30%増加した。さらに、入力負荷の軽減によって商談情報が着実に残るようになり、顧客との商談だけでなく常駐エンジニアとの個別面談の内容も記録され、これまで口頭にとどまりがちだった社内タスクや資格取得の相談なども可視化でき、営業と技術メンバーの連携強化につながっている。
今後は、蓄積された商談データを分析して成約に共通する「勝ちパターン」を導き出し、標準化することでチーム全体の営業力を底上げしていく。さらに、SalesforceのAIエージェント機能「Agentforce」の活用も検討しており、bellSalesAIで整備されたデータ基盤を起点とした営業コーチングや、商談フェーズの更新支援、次アクションの提案などの実現を目指す。
ヴァイタル・インフォメーション営業部部長代理の植村和希氏は、「bellSalesAIを導入して何より大きかったのは、商談内容が『残らない』状態が変わったことだ。商談の内容が自然に蓄積されていくことで、自分たちの営業活動を客観的に見つめ直すきっかけも生まれた。今後はこのデータを活かしてチーム全体の営業力を底上げし、その先にAgentforceを活用した営業コーチングの実現も見据えている」とコメントしている。