CyberFight、LINEにanybot導入しファン行動を可視化 データ活用へ

2026年6月21日18:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 プロレス団体「プロレスリング・ノア」を運営するCyberFightは、エボラニが提供するLINEミニアプリ・チャットボット開発ツール「anybot」を採用した。6月19日、エボラニが発表した。散在していたファンの行動データを集約して可視化し、データ分析に基づいたマーケティング施策への転換を図る。

 プロレスリング・ノアは旗揚げ26年目を迎え、動画配信サービスでの生中継やSNSをきっかけに若年層やライト層のファンが増加している。一方で、試合会場への来場やコンテンツの視聴、グッズの購入といった行動データがそれぞれのシステムに分散しており、ファンの全体像を把握できない課題があった。また、大会前に提供したい情報が多数あるものの、ライト層のファンにとっては情報の優先順位が分からず、楽しみ方のハードルが高くなる問題もあった。従来のLINE公式アカウントは、大会日程を一斉配信する一方的な情報提供にとどまっており、活用しきれていない状態だった。

 こうした課題を解決するため、同社はオンラインとオフラインを横断するデジタルスタンプラリーを段階的に導入した。anybotを活用し、顧客が楽しむ要素を取り入れながら行動データを可視化できる仕組みを構築した。オンラインでは、大会スケジュールの確認や動画サイトでのハイライト視聴、ECサイトでのグッズ確認などをミッションとして設定し、運営側が伝えたい順番で情報を届けられるようにした。オフラインでは、大会会場のQRコード読み取りや周辺店舗での購入をスタンプ獲得の条件とすることで、Webからリアルな会場や店舗へファンを誘導する流れを作り出した。

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スケジュールの確認や対象店舗での買い物などミッションを達成するとスタンプが溜まる

 新システムの導入で、デジタルスタンプラリーのコンプリート率は約47%に達し、一過性のキャンペーンではなく継続的なファン接点として定着した。スタンプラリーの参加時に性別や居住地、好きな選手、ファンクラブの加入状況などのアンケートを実施したところ、従来の紙のアンケートの10倍規模にあたる回答がLINE経由で集まった。

 収集したデータを分析した結果、来場者の91%に観戦経験がある一方で、うちの56%がファンクラブに未加入という具体的なファン像が判明し、今後重点的にアプローチすべき対象が明確になった。さらに、グッズの売上高だけでは測れない選手の純粋な人気度といったファン心理もデータで可視化できるようになった。配信から開封、クリック、購入に至る一連の行動が数値で追えるため、施策の効果を明確に判断できる体制が整った。

 同システムは、専任の担当者を置かずに社員2人の兼任体制で運用している。anybotの使いやすさに加え、ベンダー側による施策のレビューや改善提案などのサポート体制が運用の継続を支えている。今後は蓄積されたデータを活用し、ファンクラブ未加入層に対して個別に最適化した入会促進施策を展開する。さらに、縦型動画コンテンツとの連携を深めることで、若年層が直感的に楽しめる次世代の観戦体験の創出を目指す。

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