BMWグループ、AWS採用で次世代自動運転プラットフォーム開発を加速

2024年9月9日08:00|ニュースリリース公開日 2023年9月7日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 BMWグループは、次世代の自動運転プラットフォームの実現に向け、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を推奨クラウドプロバイダーに選定した。2023年9月7日、AWSが発表した。BMWグループは、AWSを活用して次世代の先進運転支援システム(ADAS)を開発し、2025年に販売予定の次世代車両「ノイエ・クラッセ」の新機能の革新を推進する。

 ADASは、早期警告システムや自動ブレーキ、ステアリング機能などで、自動車の運転をより安全かつ快適にするための機能。高度なソフトウェアや車載センサーを使用し、ドライバーに警告を出し、走行中の車両性能を向上させる設計が行われている。

 BMWグループは、AWSやQualcomm Technologiesと連携して、エンドツーエンドの自動運転開発プラットフォームで先進のハードウェアやビジョンソフトウェア、クラウドのさまざまな機能を活用できる。BMWグループの自動運転プラットフォームをクラウド上に構築することで、グループの車載ソフトウェアチーム内における開発のサイロ化を回避できるほか、サプライヤーとのよりグローバルな連携を促進し、自動運転のイノベーションを加速させる。

 自動運転機能の開発で生成され使用されるデータ量の大幅な増加に対応するため、BMWグループはAWSを活用し機能拡張も進める。たとえば、プラットフォームはAmazon S3で何百万マイル分にもおよぶリアルタイムのドライビングデータの処理やカタログ化を行い、保存のために必要なフレームワークを提供する。

 エンジニアやデータサイエンティストは、クラウドやエッジで機械学習モデルの構築、トレーニング、デプロイを行うAWSのAmazon SageMakerを活用する。関連するドライビングシーンを検索、特定、視覚化し、モデルの開発、トレーニングを行う。さらにエンジニアは、AWSのコンピュートインスタンスで、検証のための大規模なシミュレーション開発も可能となる。BMWグループはこのアプローチにより、ソフトウェアの新しいバージョンをより効率的にテスト、検証しシステムの安全性を確保し市場投入の期間を短縮する。

 AWSの自動車・製造担当ゼネラルマネージャーであるWendy Bauer氏は、「BMWグループはAWSやQualcomm Technologiesと協力することで、安全で高品質かつ高性能な、そして高度な自動運転機能をお客様に提供するビジョンを実現するために必要なツールを手に入れる」と述べている。

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