村田機械は、ビジネスエンジニアリングが提供するクラウドサービス「Business b-ridge」を採用し、輸出業務システムを刷新した。1月15日、ビジネスエンジニアリングが発表した。複数システムにまたがるデータ連携の自動化により、繊維機械事業部のパーツ関連業務で約40%の工数削減を達成するなど、全社的な業務効率化に成功した。
村田機械は、繊維機械や物流システム、工作機械など多角的な事業を展開しており、海外売上比率が高い。従来はスクラッチ開発した基幹システム内で輸出業務を管理していたが、基幹システムの刷新に伴い、同業務システムの再構築が急務となっていた。しかし、社内のITリソース不足や、事業部ごとに異なる複雑な業務要件への対応が課題となり、ERPパッケージへの集約が困難な状況にあった。そこで、基幹システムを補完し、現場の個別要件に柔軟に対応できるBusiness b-ridgeの採用を決めた。
Business b-ridgeの採用にあたり、クラウド上で独自の業務プロセスを構築できる柔軟性と、既存のパッケージソフトと比較してコストや保守性の面で優れている点を評価した。導入プロジェクトでは、ビジネスエンジニアリングの支援のもと、各事業部特有の要件を反映させるため、あえて共通化せず事業部ごとに最適化したシステムを構築。帳票開発などは業務部門が自ら手掛けるなど、現場主導でプロジェクトを推進した。
新システムの導入により、各部門の業務効率は向上した。従来、手作業で行っていた複数システム間のデータ転記が自動化され、ヒューマンエラーのリスクが解消された。また、進捗状況の可視化やメッセージ機能の活用により、担当者間での負荷調整や管理が容易になった。工作機械事業部では、定期報告資料の作成に必要な情報抽出が容易になり、管理対象のデータ量が多い部署の負担も軽減された。
村田機械繊維機械事業部事業計画部長代理の大橋真太郎氏は、「全社の輸出業務全体を通じて少なくとも10%以上の業務効率化を実現できている。今回のプロジェクト経験を通じて、特にリーダークラスを中心に現場のDXに対する意識もアップデートされた」としている。今後は、輸出業務から支払い請求までの一気通貫な管理や、AIの活用によるさらなる業務改善に取り組む方針だ。