マイナビ、顧客インサイトデータを一元管理 Centouで意思決定を迅速化

2024年12月4日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 マイナビは顧客インサイトデータの属人的な管理状態を解消するため、almaが提供するインサイトマネジメントクラウド「Centou」を導入した。2024年12月3日、almaが発表した。

 マイナビはこれまでに企画、開発したサービスが顧客に十分に使われず、思うような価値を生み出せなかった経験から、顧客インタビューなどの顧客インサイトデータの管理に注力するようになった。人の入れ替わりがあってもナレッジがチームに残る状態を模索する中でCentouを採用した。

 従来、顧客へのヒアリングやインタビューの内容は担当者に蓄積され、異動や退職でナレッジが失われることが課題だった。また、あるチームで行ったヒアリングや調査の内容が別の部署で重複して行われるなど、バラバラな管理体制が課題となっていた。営業部門からの顧客要望と、実際に顧客にヒアリングした内容に乖離が見られるケースもあった。

 Centou導入後は、約3ヶ月で100件ほどの顧客インタビューを実施し、顧客インサイトデータのデータベース化を実現した。サービス企画の段階から顧客ニーズを正確に把握し、顧客価値の高いサービスや機能を企画できるようになった。また、顧客の課題や現状を客観的なデータに基づいて共有できるようになったことで、社内での合意形成がスムーズになった。

 Centou導入の効果は、サービスリニューアル後の社内表彰制度での受賞という形で現れた。学生へのインタビューで得られたインサイトを基にサービスを改善した結果、学生のキャリア形成にとって良い変化を促せたことが評価された。マイナビは今後、Centouの活用範囲をグループ全体に拡大し、定性データのデータベース化を推進する。顧客理解に基づいたサービス企画を強化することで、キャリアデザインの新たな可能性を追求していく。 

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