大阪公立大学、大学生協にウォークスルー型無人店舗を設置 昼食時の混雑緩和目指す

2025年9月22日11:59|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大阪公立大学は、学生の利便性向上を目的に、ウォークスルー型無人決済店舗「OMU Base」を森之宮キャンパスに設置した。9月22日、インタセクト・コミュニケーションズ(以下、インタセクト)らが発表した。大学生協へのウォークスルー方式の無人店舗導入は全国で初めてだという。今回の店舗設置は、最先端のデジタル技術を活用した「スマートキャンパス」構想の一環であり、昼食時の混雑緩和や、利便性向上への貢献が期待されている。

 大阪公立大学森之宮キャンパスは、約5000人の学内人口を抱える大規模キャンパスであり、昼食時間帯には2000人を超える学生が生協を利用する。しかし、従来の食堂や売店では、ピーク時の混雑が大きな課題となっていた。そこで、この課題解決のため、ウォークスルー型無人店舗OMU Baseの導入に至った。

 利用者は、事前にLINE公式アカウントで入店登録と決済手段を紐付け、入店ゲートでQRコードをかざして入店する。店内では、手に取った商品が自動で認識され、そのまま退店すると登録済みの決済手段で自動的に決済が完了する仕組みだ。店舗では、パン、飲料、アイスクリーム、冷凍弁当、菓子類などが提供される。電子値札(ESL)も導入され、価格表示のデジタル化も図られている。

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QRコードをかざして入店

 この店舗導入により、昼休みには約200人の利用を見込んでおり、食堂や売店の混雑緩和に貢献できるとしている。また、学生ラウンジの運用時間に準じており、食堂や売店の開店前・閉店後でも飲食物を購入できるため、学生生活の利便性向上が期待される。キャッシュレスでの自動決済により、購入プロセスも大幅に簡略化される。さらに、運営にかかる人員を削減でき、生協の運営効率化にもつながる。

 今回のプロジェクトは、インタセクトが企画・総合支援を行い、無人店舗ソリューションを提供するCloudpick Japan、および電子値札ソリューションを提供するHanshow JAPANが協力した。

 大阪公立大学生活協同組合は、今回の導入について「学生の皆さんがワクワクするような購入体験を提供し、学生生活や研究生活を支えていきたい」とコメントしている。また、大阪公立大学も、「学生の利便性向上に資する新しい購買手法を歓迎する。今後も生協と多方面に連携し、スマートキャンパスの実現に取り組んでいく」としている。

ニュースリリース