2026年3月9日16:43|ニュースCaseHUB.News編集部
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 南都銀行は、企業間の支払および決済のデジタル化を推進するため、新たな決済手段として「〈ナント〉請求書カード払い powered by Winvoice」の提供を開始した。システム基盤には、インフキュリオンの請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」を採用している。3月9日、インフキュリオンが発表した。紙の約束手形や小切手の廃止に伴う地域企業の資金繰り課題を解決し、デジタル化による利便性向上を目指す。

 現在、国内の企業間決済は大きな転換期を迎えている。政府の方針により、2027年3月末までに紙の約束手形および小切手の利用廃止が予定されている。決済手段の電子化が進められているものの、移行が停滞するケースもあり、支払企業にとっては手元資金の確保や資金繰りへの影響が懸念されていた。

 こうした状況を受け、奈良県を中心に総合金融サービスを展開する南都銀行は、地域企業の資金繰り改善を支援するため、新たな決済サービスの導入を決めた。サービス提供パートナーには、BtoBの企業間決済まで網羅する決済プラットフォームを持つインフキュリオンを選定した。

 南都銀行がWinvoiceを採用した主な理由は、自行ブランドによる一貫した顧客体験の提供が可能な点だ。Winvoiceの導入により、インフキュリオンが業務およびシステムをワンストップで提供する。同行は自行のブランドでサービスを展開できるため、既存の銀行サービスの導線の中で、顧客に安心感や信頼を与えながら一貫した体験を提供できる点を評価した。

 また、短期間でサービス構築が可能だった点も採用の決め手となった。今回はWinvoiceの既存ユーザーインターフェースに基づく画面提供型を採用したことで、導入決定からわずか約3か月というスピードでサービス開始を実現した。地方銀行がWinvoiceを採用し、自行ブランドの請求書カード払いサービスを構築・展開する事例は国内で初めてとなる。

 新サービスの〈ナント〉請求書カード払い powered by Winvoiceを利用することで、同行の顧客は銀行振込指定の請求書をクレジットカードで決済できるようになる。これにより、実質的な支払期限を最大60日間延長することが可能だ。手続きはWeb上で完結するため、迅速な資金繰りの改善に寄与する。

 取引先への支払いはサービス利用者名義で実行されるため、請求書発行元となる取引先側の入金管理フローを変更する必要がないことも大きな特長だ。既存の商習慣に配慮しつつ、スムーズなデジタル移行を促す仕組みとなっている。

 南都銀行は今後、APIを活用することで、同行が提供する他の法人向けサービスと新サービスとの連携も視野に入れている。地域企業の利便性をさらに高め、決済業務の効率化を支援していく考えだ。

ニュースリリース