アスクル、資源循環基盤にdigglueのIT導入 トレーサビリティ強化と月15時間削減

2026年7月29日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 アスクルは、運営する「アスクル資源循環プラットフォーム」において、digglueの資源循環デジタルプラットフォーム「CEトレーサビリティ」を採用した。7月28日、digglueが発表した。使用済みクリアホルダーの回収から再資源化、製品化に至るデータを一元管理し、トレーサビリティの向上とともに月約15時間の作業時間削減を実現した。

 導入により、受入台帳作成やデータ入力、月次レポート作成などの手作業が自動化され、作業時間が月約15時間削減された。また、現場の分別・計量データのデジタル登録によりヒューマンエラーが解消されたほか、アスクル本社で分別結果をリアルタイムに把握可能となり、提供事業者ごとの集計や報告業務の効率化、サプライチェーン全体の透明性向上につながっている。

 アスクルは2020年11月から使用済みクリアホルダーの資源循環に関する取り組みを開始し、2022年4月に同プラットフォームを立ち上げて事業化した。2026年5月末時点で累計回収量は405トン、参加事業所数は累計3959事業所に拡大。分別を担う白井エコセンターや再生ペレットを製造する亜星商事、プラスチック製品メーカーなど多数の企業・個人が参加している。

 従来、使用済み製品を原料とする再資源化においては、排出元から製品化までの履歴を一貫して記録・管理することが難しく、トレーサビリティの確保が課題となっていた。さらに、参加事業所の増加に伴い、従来Excelで行っていたデータ管理では複数人による更新作業が限界を迎えており、現場データの正確かつ効率的な管理体制の構築が求められていた。

20260728_askul1.png
使用済みクリアホルダーの資源循環のイメージ

 こうした背景から同プラットフォームは「CEトレーサビリティ」を採用した。現場で発生する処理履歴をシステム上で確認できる仕組みを導入し、秤を活用したデータ入力のデジタル化やIoT重量センサーとの連携によって、現場の作業負担を抑えた可視化基盤を構築した。

 アスクルの山名氏は、「導入前はエクセルで管理を行っていたが、データ件数の増加に伴い運用に限界を感じていた。今回の導入を通じて、持続可能な資源循環を着実に推進する基盤づくりにつなげていきたい」としている。

ニュースリリース