ヴィッセル神戸、データ活用基盤「Domo」で顧客満足度向上とチーム強化を実現

　楽天ヴィッセル神戸は、事業運営とチーム強化を目的としたデータ活用基盤として、クラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を採用した。20204年1月17日、ドーモが発表した。

　ヴィッセル神戸では、選手や監督の入れ替わりが激しいサッカークラブにおいて、経験や勘に頼らない、データに基づく意思決定の必要性が高まっていた。そこで、常に優勝争いに加わる強固なチーム基盤の構築と、事業規模拡大に対応する体制強化のため、事業部とクラブチームの両方にデータ分析チームを新設し、データ活用のためのツールとして2019年にDomoを導入した。

　Domo選定理由は、各種データソースに対する1000以上ものデータコネクターを持ち、楽天グループがすでに導入していたこと、多くのシステムと連携しやすいこと、モバイルファースト仕様がスタジアムなどの利用環境に適していることなどが評価された。

　Domo導入当初、データ分析チームは、事業部とクラブチームが保有するデータを収集し、データ活用の効果やメリットを各部門に説明、データドリブンな組織へのカルチャー変革を推進した。データ分析を各所の運用プロセスに組み込み、データ活用の定着化を図った。

　変化の激しいスポーツ現場でのデータ活用には、独自の工夫が必要だった。特に、選手や監督に対しては、データの役割や見せ方、伝え方に配慮し、納得感やモチベーションを高めるために活用した。データだけで判断するのではなく、プロの目と定量と定性のバランスを意識しながら、勝つために必要な本質的なデータだけを、量やタイミングを見極めて活用した。

　Domo導入による効果は、事業面では来場者アンケートの結果を年齢別、来場回数別など、さまざまな角度から分析し、顧客満足度向上のための改善策検討に活用されている。その結果を顧客に共有することで関係強化を図っている。Domo導入後、試合結果に関わらず、NPSの推移から顧客への付加価値向上を達成している。

　ヴィッセル神戸の代表取締役社長である千布勇気氏は、「Domoを導入して4年余りですが、ヴィッセル神戸にとってデータは資産であり、データ活用は武器になっています。今後は、アジアNo.1のチームを目指すとともに、Domoでデータに基づく質の高い意思決定を促進して、ビジネスのあり方、そして、サッカー業界のあり方も先導して変革していきたいと考えています」とコメントしている。

ニュースリリースURL
https://www.domo.com/jp/news/press/domo-supports-vissel-kobe-won-j1