第一フロンティア生命は、データドリブン経営を加速させるためのDX人材育成を目的に、ジールの教育サービス「Power BIトレーニング」を採用した。7月29日、DX推進事業を手がけるジールが発表した。実際の業務データを用いた実践的な研修と継続的な伴走支援により、ビジネス部門の社員が自らデータを分析、可視化するスキルを習得。業務効率化やデータに基づく意思決定の促進につなげている。
第一フロンティア生命は、「資産形成・承継」領域に特化した生命保険会社だ。さらなる成長に向けた重点施策の一つに、データの高度活用によるデータドリブン経営の実現を掲げている。同社はデータ統合基盤を構築する一方、それを活用する人材の育成が課題となっていた。従来、ビジネス部門ではExcelを用いてデータ集計や分析を行っていたが、データ量の増加に伴い作業負荷が増大していたという。こうした背景から、2023年度より全社横断のプロジェクトチーム「DX推進PT」を立ち上げ、本格的な人材育成に着手。BIツールとして「Microsoft Power BI」の全社利用を決定し、ビジネス部門の社員が自らの手でデータを活用できるスキルを習得することを目指した。
人材育成の手段として採用されたのが、ジールのPower BIトレーニングだった。同社の要望に合わせた柔軟なカリキュラムのカスタマイズが採用の決め手になった。具体的には、実際の社内データを用いて業務に即したレポートやダッシュボードを作成する実践的な内容であることや、単発の研修で終わらず、受講者の理解を深めるためのQA会や個別対応といった継続的な伴走支援体制が評価された。
研修には複数の部門から参加した社員が6つのチームに分かれて参加。受講者からは「実際の業務データを利用しながらダッシュボードを作成したことで、データ活用の重要性を改めて理解し、その活用法を深く学ぶことができた」「疑問が生じた際にも、QA会や個別のQA対応を通じてその場で解決できた」といった声が上がっている。営業部門の受講者が作成したダッシュボードは、実際に日々の業務で活用され、社内で実施された成果発表会で入賞するなど経営層からも高く評価された。このダッシュボードは社内で横展開されるなど、データの民主化も進みつつある。
第一フロンティア生命は、2024年度からの3年間で約150名のDX人材を育成する計画だ。IT統括部長の大多弘人氏は、「育成した人材がエバンジェリストとなり、各業務領域におけるデジタル化の取り組みを主導してもらうことで、社内のDXを加速させていきたい」と言う。
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