ヨコオは、経費精算および請求書管理業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、テックタッチのAI型デジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を採用した。1月14日、テックタッチが発表した。全従業員の間接業務を自動化・省力化し、全社で月間平均114時間の業務工数削減を目指す。システムリプレイスに伴う現場の混乱を防ぎ、早期の定着と導入効果の最大化につなげたい考えだ。
ヨコオは1922年に創業した、アンテナやコネクタを手掛ける独立系電子部品メーカー。グローバルに拠点を展開する同社は、経営方針として掲げる「進化経営」に基づき、事業運営プロセス全体のDXを推進している。その一環として、従来の経費・請求書管理システムを刷新し、特化したクラウドサービスを導入した。単なるシステムの置き換えに留まらず、精算プロセスを自動化して全従業員の負担を軽減することや、データの精度向上によるコスト管理と内部統制の強化を目的としている。
新システム導入にあたり、現場での利用を早期に定着させることが喫緊の課題となっていた。テックタッチの採用にあたり、ノーコードで現場部門が直感的に操作ガイドを作成できる操作性の高さや、数百社の支援実績を持つカスタマーサクセスチームによる伴走体制を評価した。また、優先度の高い業務から段階的に設計・検証を進めるプロジェクト方針が、現場主体で改善を回したいという同社のビジョンと合致したことも決め手になった。
従来の経費精算業務では、勘定科目の選択ミスや領収書の不備による差し戻しが、経理部門の大きな負担となっていた。テックタッチの導入により、操作ナビゲーションによる自動入力や自動クリックが可能になる。これにより、入力ミスや問い合わせを削減し、全社で月間114時間の工数削減を見込んでいる。さらに、表記ゆれを防ぐガイド表示によって、将来的な分析に資する高精度なデータの蓄積も実現できる。
今後は、操作ガイドのデザイン統一やテンプレートの活用を進め、さらなる定着率向上と効果の数値化を推進する方針だ。将来的には、今回の成功事例を他システムへの展開に活かすほか、海外拠点での多言語対応を視野に入れたガイド実装も検討し、全社的なデジタル活用の機運醸成につなげたい。
ヨコオ管理本部経理部係長の藤津百合子氏は、「今回のリプレイスは全社的な一大プロジェクトであり、従業員が抵抗なく活用できるかが成功の鍵だった。テックタッチの導入で迷いやすい操作を自動化し、システム変更によるストレスを最小化できると期待している。経験豊富なチームの支援を受けながら、真の課題特定と改善を継続し、投資対効果を最大化していきたい」と語っている。