クマヒラ、現場DX「KANNA」で注文書を電子化 郵送費・印紙代を削減しリードタイム短縮

2025年11月13日23:46|ニュースCaseHUB.News編集部
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 金庫設備やセキュリティシステムを手がけるクマヒラは、アルダグラムの現場DXサービス「KANNA」を導入した。11月13日、アルダグラムが発表した。紙ベースで行っていた注文書や請書などのやり取りを電子化し、郵送コストや収入印紙代の削減、業務リードタイムの短縮、ペーパーレス化を実現した。

 クマヒラは金融機関向け設備、特殊扉、文化財保存設備などを手がける。同社技術部では、担当者と協力会社との間で交わされる見積依頼や契約書のやり取りが、電話、メール、ショートメッセージ、紙の郵送など複数の手段に分散していた。

 その結果、過去のやり取りを検索する手間や、担当者の異動・退職による情報引き継ぎの難しさといった属人化が発生していた。また、紙の注文書や請書を郵送する従来の運用は、業務リードタイムの長期化や支払い遅延リスク、郵送費や収入印紙代などのコスト増加にもつながっていた。

 こうした課題を解決するため、同社はシステム導入を検討し、KANNAの採用を決定した。導入の決め手は、注文書類の電子化と案件情報の一元管理がワンストップで実現できる点だった。KANNAの「帳票」「チャット」「報告」といった機能の活用により、見積依頼から発注・承認までをクラウド上で完結できると評価した。

 さらに、協力会社のITリテラシーを問わず使いやすい直感的なUI/UXや、自社の業務フローに合わせて項目名や進捗ステータスを柔軟にカスタマイズできる点も高く評価した。スムーズな社内浸透を見据えた運用が可能になる点も導入を後押しした。

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KANNAの利用イメージ

 KANNA導入後の効果として、注文書や請書のやり取りをKANNA上でPDF送信できるようになり、ペーパーレス化が大幅に進展した。これにより、郵送コストや収入印紙代などの経費削減に加え、やり取りにかかる時間も大幅に短縮された。

 また、KANNAの「承認機能」を活用し、見積依頼から承認・発注書送付までをKANNA内で完結できる電子業務フローを構築した。情報が案件単位で整理されたことで、過去の資料検索が容易になり、情報の属人化が解消されつつある。

 クマヒラは現在、KANNAの全国展開を進めており、各拠点での運用が順次広がっている。今後は、技術部にとどまらず他部門への展開や、電子伝票発行などのさらなる業務DXを推進し、全社的な業務効率化とペーパーレス化の加速を目指す。

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