ニッセンは、画像生成AIを活用した衣類の着用パターン自動生成の実証実験をBIPROGY、メタクロシスと共同で実施したと、4月22日に発表した。これは、実店舗からECサイトへの購買シフトが進む中、ECサイトにおける顧客体験向上を目的とした取り組み。
消費者の購買行動は変化し、ECサイトでの商品検討や購入が主流となっている。アパレル業界においてもECサイトの活用は加速しているが、ECサイトでは実際に商品を着用した際のイメージを掴みにくい課題がある。そのため、モデルやスタッフによる着用画像が掲載されるが、多様なニーズに対応するには、多数のモデルやサンプルが必要となり、掲載数の制限が課題となっていた。
今回の実証実験では、メタクロシスのアパレルDXアプリケーション「FIGUR」の画像試着機能を活用し、ニッセンが保有する既存データをもとに着用パターンを自動生成した。これにより、従来のモデル撮影では難しかった、多様なニーズに合わせた着用画像の提供が可能となり、撮影にかかるコスト削減や業務効率化にもつながる。
ニッセンは今後、BIPROGY、メタクロシスとともに、AIを活用したサービスを創出し、顧客ニーズに対応していく。また、企画から製造、販売に至るまで、AIを活用することで、アパレル業界全体の業務効率化および環境負荷軽減を目指していく。