西松建設が業務改革の推進と管理会計の強化を目的に、基幹システムとしてワークスアプリケーションズ・フロンティアの建設業向けERPソリューション「HUE C2」を、2023年8月に採用した。
2024年に創業150周年を迎える西松建設は、2011年から外資系ERP+テンプレートのカスタマイズによる基幹システムを利用してきたが、保守サポート期限や定期的なハードウェア入替えに伴う費用増加、さらに電子帳簿保存法やインボイス制度などの法的要件への対応が課題となっていた。
こうした背景から、西松建設は現在の課題解決と将来的な業務効率化、管理会計強化を目指し、次期基幹システムの検討を開始。各社のパッケージシステムを比較検討した結果、建設業に特化した機能を標準で備え、将来の法的要件への対応や技術的拡張性を評価し、HUE C2の採用を決定した。
HUE C2は、建設業特有の業務要件にパッケージ標準機能で対応可能な点が高く評価された。これにより、パッケージシステムとしてのメンテナンス性を維持しつつ、業務の効率化と高度化が実現できる。また、財務会計や管理会計、債権債務管理などの経理業務領域も効率化・高度化が可能で、将来的な法的要件にも継続的に対応できる。
さらに、西松建設が目指すデータドリブンな経営管理の実現に向けて、効率的なデータ入力とデータ集計分析に必要な業務機能を備えている点も評価された。同業他社を含むユーザー要望が標準機能として提供される仕組みにより、継続的な業務改革の推進が期待できる。
西松建設DX戦略室の堀氏は「当社では『西松DXビジョン』の変革施策の一つとして『業務DX』を実施しており、データ活用基盤を中心に主要となる各業務システムのデータを相互に連携・蓄積・活用し、データドリブンな事業運営を目指しています。HUE C2が、この変革に大きく寄与することを期待しています」とコメントしている。
今回の導入では、工事・原価管理、契約・受注管理、財務会計・管理会計、債権債務管理、資金管理、固定資産管理の各モジュールが採用される。西松建設は、HUE C2の導入を通じて業務改革を推進し、経営管理の高度化と業務効率の向上を図る方針だ。
ニュースリリースURL
https://www.worksap.co.jp/frontier/news/20231205/