パナソニックEW社、富士通のシステム導入でレジリエントな供給網構築を実現

2024年9月9日08:40|ニュースリリース公開日 2024年5月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 電設資材製品などを提供するパナソニックエレクトリックワークス(パナソニックEW)は、富士通のデータ活用プラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を採用して部品供給門のデータを統合的に管理するシステムを構築し、24年4月に運用を開始した。5月29日、富士通が発表した。国内外のサプライヤーや工場など3000社以上の拠点に散在するデータを横断的に活用できる仕組みをつくることで、災害時の迅速な状況把握、AIを使った将来予測などを実現し、動的で弾力的な供給網を構築するとしている。

 新システムはData Intelligence PaaSを活用し「データの統合から蓄積、可視化に加え、業務システムまでをオールインワンで構築」した。20万品番にも及ぶ部品の調達計画、拠点ごとの在庫状況を全社レベルで掌握することが可能になり、災害時の受注案件ごとの影響や事業全体での損益影響を迅速に把握し、生産、供給体制の維持に向けた意思決定に役立てられるという。また富士通によれば、Data Intelligence PaaSは既存システムの改修を行うことなくデータの統合が可能で、今回、膨大な部品の品番紐付、可視化を2週間という短期間で実現したとしている。

20240529_pana1.png
データ統合により在庫部品を可視化

 パナソニックEWは高精度な機械学習モデルを短時間で生成可能な富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi AutoML」も活用している。過去5年分の主要部品の販売実績データを基に300種の予測モデルを生成し、部品カテゴリーごとの高精度な需要予測を可能にしたという。製品の供給停止を回避する効果を見込む。

20240529_pana2.png

AIによる需要予測モデル

ニュースリリースURL

https://pr.fujitsu.com/jp/news/2024/05/29.html