Finatextホールディングス、kickflow導入で基幹システム連携を自動化

2025年9月18日21:20|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Finatextホールディングスは、クラウドワークフロー「kickflow」を社内ワークフローシステムとして採用した。9月18日、kickflowを提供するkickflowが発表した。充実したAPIを活用した基幹システムとの連携を推進し、全社的な生産性向上を目指す。

 Finatextホールディングスは、金融領域でクラウドやAIを活用した基幹システムや、金融関連のデータサービスを提供している。以前は他社のクラウドワークフローを利用していたが、承認依頼の通知内容に不備があり、検索機能やAPIが不十分なため業務効率化が進まないなどの課題を抱えていた。また、一部の申請が別のツールに分散していることも課題だった。

 kickflowは、旧ワークフローの課題だった適切な情報がSlackに通知される点や、充実したAPIとWebhookによりさまざまなシステムと連携できる点が決め手となった。また、金融機関として重視するSAML連携や監査ログといったセキュリティ要件を満たしていたことも採用の理由だ。

 kickflowの導入により、以前は複数のツールに分かれていた申請・承認フローがkickflowに統一された。これにより、申請業務の種類は増えつつも、フォーム数は約3分の1に削減された。

 特に導入効果として顕著なのは、APIを活用した基幹システムとの連携と自動化だ。契約締結の申請を上げた際、アップロードされた書類をAIで自動チェックし、不備があればコメントを返す仕組みを構築した。また、内製の人事・プロジェクトマスターデータベース「StaffHub」とAPI連携することで、kickflowで承認されたデータが自動でStaffHubに登録・更新されるようになった。これにより、管理会計や財務会計に直結する重要なデータの登録が容易になり、ミスの防止にもつながっている。

 Finatextホールディングス取締役CTO兼CISOの田島悟史氏は、「kickflowは、APIやWebhookがこれほどしっかりしているツールは他にないと感じた。費用対効果も高く、将来的な業務効率化の可能性が広がった」と話している。今後は、社員の属性やスキル情報など、StaffHubで管理するデータの更新もkickflow経由で自動化していく計画だ。

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