FS.shakeは、人気居酒屋チェーン「とりいちず」などグループ全店に、クロスビットが提供するクラウドシフト管理サービス「らくしふ」を採用した。2月25日、クロスビットが発表した。シフト管理の効率化に加え、人件費率を4〜7%改善した。全店舗の状況をリアルタイムに可視化できる環境を整え、急速な多店舗展開を支える経営インフラとして活用している。
FS.shakeは2013年創業で、「とりいちず」や「もんじゃ酒場だしや」などの飲食事業に加え、シーシャ(水タバコ)事業など多彩な業態を展開している。特定の業態に依存せず複数の事業を育てる戦略のもと、M&Aも活用し事業ポートフォリオを急速に拡大させており、2025年11月時点で店舗数は150店舗を超えた。
一方で、急拡大に伴うシフト管理業務が大きな課題となっていた。導入前は希望シフトの回収から作成までを紙とExcelで行っており、スタッフからLINEで届く希望シフトの画像を転記する作業は、現場で「紙地獄」と表現されるほど高負荷だった。特に24時間営業の店舗では在籍スタッフが60名規模となることもあり、複雑な時間調整に多大な労力を要していた。また、紙ベースの管理では時間帯ごとの人員配置のズレに気づきにくく、勘や経験に頼った運用の限界を迎えていた。
らくしふの採用にあたり、直感的な操作性と、シフトの過不足が一瞬で判別できる視認性の高さを評価した。2店舗での試験運用を経て、全店導入を決めた。
導入後はLINE連携によるシフト回収により、転記作業や期限遅れが解消され、作成時間は短縮された。機能面では、人件費の自動計算や「時間別理想人数」の表示、労務アラート機能を活用している。これにより、経験の浅い店長でも数字に基づいた適正なシフト編成が可能になった。さらに、店舗管理システム「ぴかいち」とデータ連携し、予実のズレを分析することで、店舗オペレーションの無駄の発見や現場改善につなげている。
導入効果として、人件費率は4〜7%改善した。全店舗の最新状況が手元で可視化されるようになったことで、人員不足による機会損失の防止も実現している。ある店舗で深夜帯の人手が不足した際には、近隣店舗のシフト状況を即座に確認して応援要請を行い、営業継続と利益確保につなげた事例もある。
FS.shake取締役の内舛聖矢氏は、「らくしふがなければ、これほどのスピードでの出店にはついてらこれなかった。予算や目標に基づいて戦略的に人数を配置できるようになり、人件費のブレがなくなった」としている。
今後は予実管理をさらに徹底し、日次レベルでの改善スピードを向上させていく計画だ。データを活用して無駄を削ぎ落とすとともに、忙しい時間帯に人員を厚く配置することで、スタッフが無理なく働ける環境づくりと従業員満足度の向上を目指す。