GIGは、SEO・AI検索分析プラットフォーム「Ahrefs」のデータとAIアシスタント「Claude」を連携させ、アクセス解析業務の半自動化を開始した。9月1日、Ahrefsが発表した。担当者ごとの分析品質のばらつきを抑えて標準化を図るとともに、AI検索分析ツール「ブランドレーダー」を活用してAI検索での露出状況を可視化し、マーケティング支援の強化につなげる。
GIGはWeb制作を起点に、戦略設計から制作、運用、改善までデジタルコミュニケーション全般を支援している企業。自社サービスとしてフリーランス・副業向けマッチングサービス「Workship」やWebサイトCMS「LeadGrid」などを展開している。同社は広告を用いずSEOやAI検索を中心に年間約1万4000件のリードを獲得しており、顧客からもAI検索に対応したWebサイト構築の相談が増加していた。
これまで顧客サイトのアクセス解析や報告資料の作成では、担当者の経験や得意分野によって分析内容や品質に差が生じやすい点が課題だった。そこで作業時間の短縮ではなく、分析品質を均一に安定させる目的で、AhrefsのデータとClaudeを組み合わせた分析体制を構築した。
同社が採用したのは、分析のすべてをAIに任せるのではなく、AIが作成した初稿を人が見直して判断する半自動化の手法だ。分析の目的を定めた上でAhrefsから必要なデータを取得し、2期間の比較データや顧客の事業背景をClaudeに入力して現状分析や課題整理、改善提案を対話形式で組み立てる。蓄積した分析視点や資料の構成要素はClaudeのスキルとして整理し、チーム全体で共有している。
この取り組みにより、初回商談の段階から顧客サイトの状況を確認し、想定される課題や改善案を盛り込んだ提案資料を提示できるようになった。マーケティング担当者だけでなく、営業担当者が自ら提案資料を作成するケースも増えている。
あわせて、AI検索上での露出状況を把握するため、Ahrefsのブランドレーダーも活用している。自社がどの質問に対する回答で登場すべきかを整理した上で、自社ブランドが露出した割合を示すシェア・オブ・ボイスを月次で計測。引用された情報源を分析し、自社サイトの改修やプレスリリースなどの施策へ迅速に反映させている。
GIG執行役員CMOのじきるう(内田一良)氏は、「AI活用では早く作れることに注目が集まりがちだが、重視しているのは品質を保つことだ。ClaudeとAhrefsを組み合わせることで一定水準の報告資料を素早く作り、そこから人が精度を高められるようになった。まず会話しながら試し、自分たちに合う形を見つけることが大切だ」とコメントしている。