GLナビゲーション、請求・契約業務を自動化 年700万円削減と統制強化

2025年12月1日23:23|ニュースCaseHUB.News編集部
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 GLナビゲーションは、請求・契約管理業務の改革を目的に、オプロの帳票出力DXサービス「帳票DX」を採用した。11月28日、オプロが発表した。Salesforceと連携して帳票の作成から送付までを自動化し、業務効率を大幅に向上させた。これにより、年間約700万円のコスト削減と、追加システムを要さない内部統制の強化につなげている。

 GLナビゲーションは、人材教育とDXコンサルティングを展開する企業。社内でもデジタル化を推進し、SalesforceやAIエージェントの活用に取り組んでいる。一方で、事業拡大に伴いバックオフィス業務が増加。売上や勤怠、契約情報が複数のシステムに分散しており、請求書の作成や送付を手作業で行っていたため、作業負荷の増大やミスのリスクが課題となっていた。

 そこで、Salesforce基盤を管理領域まで拡張し、課題を解決するために帳票DXの導入を決定した。選定にあたっては、請求業務の自動化とSalesforceとの連携性を重視。複数のサービスを比較した結果、請求書の生成だけでなく、ファイル格納からメール送付までを一気通貫で自動化できる点を評価し、採用に至った。導入プロジェクトは、入社1年目の社員が中心となって推進した。

 帳票DXの導入により、請求書発行に必要な情報はSalesforceに統合され、収集・生成・格納・送付までのプロセスが自動化された。従来の手作業による運用が不要となり、1人あたり月約20時間の工数を削減。年間で約600万~700万円のコスト削減を実現している。また、承認プロセスをSalesforce上で可視化したことで、新たなシステムを追加することなく内部統制が強化された。業務量が増加しても人員を増やさず、品質と効率を両立できる体制が整った。

 現在はコンサルティング事業部を中心に活用しているが、今後は他事業部への展開も進める方針だ。GLナビゲーション代表取締役CEOの神田滋宣氏は、「社内の『暗黙知』を基に業務を行うAIエージェントのような仕組みを、帳票業務にも取り入れたい。人のチェックに加え、AIが異常値を検知するような多重の安心設計を目指す」と話している。

ニュースリリース