GLION ARENA KOBE、IOWN導入で遠隔地への臨場感伝送を実現

2025年9月9日22:37|ニュースCaseHUB.News編集部
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 One Bright KOBEは、NTTグループが提唱する次世代通信技術「IOWN」を、同社が運営知るGLION ARENA KOBEに導入した。9月9日、One Bright KOBEの親会社であるスマートバリューが発表した。西日本のアリーナでは初めての常設設置で、これにより会場の臨場感を遠隔地でも感じられる新たなライブエンターテインメントの提供を目指す。

 GLION ARENA KOBEは2025年4月に開業した、神戸市にある最大1万人収容のアリーナだ。Bリーグ「神戸ストークス」のホームゲームや音楽コンサートなど、さまざまなイベントが開催されている。

 IOWNは、2030年の実用化を目指しNTTが提唱する通信・情報処理基盤構想。通信ネットワークの全区間で光波長を専有する「オールフォトニクス・ネットワーク」サービスにより、高速・大容量かつ低遅延・ゆらぎゼロでの映像・音声伝送を可能にする。

 今回のIOWN導入により、GLION ARENA KOBEと別会場をリアルタイムで接続し、離れた会場からも現地にいるかのような臨場感あふれる体験や、2拠点が一体となるような演出が可能になる。この技術を活用した取り組みとして、10月4日と5日に神戸ストークスのホーム開幕戦に合わせて、GLION ARENA KOBEと大阪・関西万博会場をリアルタイムでつなぐ「IOWN×FEEL TECH®未来型ライブビューイング」の実施が発表された。大阪にいながらにして、まるで神戸のアリーナにいるかのような試合観戦を体験できるという。また、5日には両会場で応援の掛け合いなどの双方向イベントも予定している。

 今後、One Bright KOBEはIOWNの魅力を最大限に活かしたアプリケーションやコンテンツ開発にも注力していく方針だ。

ニュースリリース