三菱HCキャピタルは、多岐にわたる財務業務の効率化と高度化を目的に、日鉄ソリューションズ(NSSOL)の財務管理システム「ConSeek TM」を採用した。2025年12月25日、同システムを提供するNSSOLが発表した。グループ全体での財務情報の可視化と標準化を進め、一部子会社への展開も完了。財務統制の強化とともに、連結ベースでの業務効率向上につなげる。
三菱HCキャピタルは、経営環境や市場慣行の変化に迅速かつ的確に対応するため、グループ会社を含めた財務基盤の再構築を推進している。資金取引やデリバティブ、為替、有価証券管理といった多岐にわたる業務において、グループ全体のガバナンス強化と効率的な運用が課題となっていた。
ConSeek TMの採用にあたっては、金融機関をはじめとした幅広い業界での導入実績による信頼性に加え、NSSOLのプロジェクト推進力と高度な専門知識を有するエンジニア層の厚さを評価した。日本ベンダーならではのきめ細かなサポート体制や、ユーザーとともに最適な運用方法を検討し、柔軟に対応方針を策定する姿勢も選定の決め手となった。
本システムは、ローンや社債発行といった調達取引から、定期預金やグループ貸付などの資金運用、さらにデリバティブや有価証券運用まで、多様な金融商品をカバーする財務管理パッケージだ。取引管理やキャッシュフロー生成、会計仕訳などの機能を標準搭載するほか、ユーザーが画面上で条件を指定して自由にデータを抽出できるレポート機能も備えている。導入プロジェクトでは、NSSOLの伴走支援のもと、当初の計画通りに子会社への展開を含めて完遂された。
新システムの活用により、これまで複数システムに分散していた財務機能が統合され、保守・運用コストの削減が見込まれる。また、本社が各子会社の営業性入出金情報をリアルタイムに把握し、資金調達を一元的に実施できる体制を構築した。これにより、グループ全体の資金の有効活用と、調達コストの抑制を達成している。共通のプロセス設計とデータ定義により、連結情報の収集から作成までの業務も標準化された。今後も三菱HCキャピタルは、同システムを通じた財務管理業務のデジタル化を推進していく。