堺化成工業は、新規顧客の獲得を目的に、産業用製品比較販売サービス「メトリー」を採用した。2月20日、メトリーを提供するZAZAが発表した。Web集客の経験がなく、専任の担当者が不在という限られたリソースの中で運用を開始したが、自社サイトへの流入数が20%増加するなど、Web上での認知度が向上した。
堺化成工業は1949年創業の老舗メーカー。1951年から収縮チューブの製造販売を開始し、コンデンサやバッテリーを中心とする市場で高いシェアを誇っている。長年培った技術力と製品力で顧客から厚い信頼を得ている一方、売上の多くを既存顧客に依存しており、新規顧客の開拓が長年の課題だった。
同社には広報専任の担当者がおらず、役員がホームページの管理を兼務していた。Web集客に取り組んだ経験もなかったため、自社サイトへの問い合わせは半年に1件程度に留まっていた。業務の工数を増やさずに、効率よく新規開拓ができる手段を模索する中で、同業他社の導入実績もあり、工数をかけずに運用できるメトリーの採用を決めた。
導入にあたり、メトリー側が同社サイトの情報を元に最低限の情報を入力するだけで登録が完了するため、作業負担は軽かった。また、AIによる情報収集サイトへの対応や、カスタマーサポートによる定期的な効果分析報告といった運用支援体制も、兼務体制の同社にとって利点となった。
導入後の成果として、Webサイトからの問い合わせ頻度は、従来の数カ月に1件という状況から、月1件以上へと改善された。新規の問い合わせから既に試作段階へ進んでいる案件も生まれており、具体的な商談創出につながっている。サイト内のクリックランキングで上位に露出することで、大手企業と並んで表示されるなど、業界内での存在感を確立できている。
メトリーの運用を担当する堺化成工業役員の高木氏は、「広報だけを担当しているわけではないため、忙しい中で効果を確認する時間は取れないが、担当者からのアドバイスや分析報告は非常にありがたい。大手企業が見劣りすることなく表示され、AI検索の結果にも自社名が表示される点は大きなメリットだ」と話している。堺化成工業は今後も、メトリーを通じて自社の技術力を広く発信し、既存顧客への依存から脱却した安定的な新規顧客獲得の体制を強化していく。