松屋フーズHD、反社チェックサービスで取引先コンプライアンスチェック業務を効率化

2025年6月6日00:56|ニュースCaseHUB.News編集部
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 松屋フーズホールディングスは、取引先のコンプライアンスチェック業務の効率化と品質向上を目的に、反社チェックサービスの「RoboRoboコンプライアンスチェック」を採用した。6月5日、同ソリューションを提供するオープンが発表した。

 牛めし定食事業を中心に、とんかつ、寿司、カフェなど多様な飲食ブランドを展開する松屋フーズホールディングスは、仕入れ先や建設下請け業者、廃棄物処理業者など多岐にわたる企業と取引している。近年は企業の社会的責任が厳しく問われるようになり、取引先の問題が自社の評判にも直結する状況となった。そのため、新規だけでなく既存取引先に対しても定期的なコンプライアンスチェックが不可欠となっていた。

 従来、コンプライアンスチェックは各部署が独自に対応しており、チェック方法やタイミングが統一されておらず、全社的な把握が困難だった。また、判断基準が担当者によって異なり、チェック品質にもバラつきが生じていた。さらに、本来の業務に加えて行う作業のため、担当者の精神的・時間的負担も大きく、業務効率の低下が課題となっていた。

 こうした状況を受け、松屋フーズホールディングスは2023年中頃から全社利用可能なコンプライアンスチェックツールの調査を開始。複数のツールを比較検討した結果、RoboRoboコンプライアンスチェックを選定した。選定理由は、導入企業が多く飲食業界での活用事例が豊富な点と、使いやすさとコストパフォーマンスのバランスが良い点だった。特に直感的なユーザーインターフェースが操作しやすく、業務集約を進める上でスタッフの負担増加を防げたことが大きかった。

 導入では、コンプライアンスチェックの重要性と新しい依頼方法に関する各部署向け説明会を開催し、2024年1月から運用を開始した。チェック業務は総務部に集約され、各部署は「会社名」「所在地」「代表者名」などの最低限の情報を提供すれば、後の対応は総務部が一括して行う仕組みとなった。

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RoboRoboコンプライアンスチェックのダッシュボード画面

 導入から1年超が経過し、大きく4つの効果が現れている。まず、1件あたりのチェック時間が5~6分から1~2分に短縮され、主要メンバー1名で月平均87時間の業務時間削減効果が確認された。次に、チェック結果が一元管理されることで「いつ、どの取引先をチェックしたか」という証跡が明確になり、監査対応も迅速化した。さらに、リスクレベルを3段階(高・中・低)で客観的に分類するため、担当者による判断のバラつきがなくなり、チェック品質の均一化が実現した。最後に、各部署の担当者の精神的負担が軽減され、本来の業務に集中できるようになったとの声が寄せられている。

 現場では、各部署からの依頼を電子稟議システムで受け付け、RoboRoboでチェックを行い、検索結果をシステムに添付して返却する流れが確立された。RoboRoboがリスクレベルを客観的に分類するため、高リスク案件だけに集中できるようになり、精神的な負担が減ったほか、法務相談や契約書チェックなど他の重要業務にも十分な時間を割けるようになった。

 今後は、コンプライアンスチェックの重要性がさらに高まると見込まれる。松屋フーズホールディングスでは、効率的で確実なチェック体制を維持し、企業の信頼性向上に取り組む。

ニュースリリース


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