串カツ田中ホールディングスは、対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」を導入した。10月14日、PeopleXが発表した。PeopleXが提供する同サービスの採用により、店舗数拡大に伴い逼迫していた人事工数を削減し、応募者との接点を拡大する。今後は正社員の中途採用から活用を開始し、全国のアルバイト採用への拡大を予定している。
同社は「串カツ田中」など全国に300店舗を超える飲食チェーン店を展開しており、将来的には1000店舗体制への拡大と海外進出を目指している。この事業拡大を支えるため、各店舗での正社員、アルバイト、パートスタッフの募集を進めていたが、店舗数が増加するにつれ、採用業務における人事の工数が増大し負担となっていた。
こうした背景から、串カツ田中ホールディングスは、人事の負担を抑えつつより多くの応募者と接点を持つために、採用選考へのAI面接の導入を決めた。
PeopleX AI面接の採用により、応募者は24時間365日いつでも面接を受けられるようになる。これにより、スケジュールが合わずに面接機会を逃していた候補者との接点を確保し、一次面接前の辞退者を減らすことも狙いの一つだ。また、自社独自の質問や深掘り質問を設定できるため、人柄や同社へのマッチ度の見極めにも活用する。
同社人事部採用課の森山あかり氏は、PeopleX AI面接の最大の魅力として、応募者の「この時間に話したい」という気持ちにいつでも応えられる点を挙げている。これまでスケジュールが合わずにすれ違っていた候補者とも繋がれるようになり、ミスマッチが減ることで面接官と候補者双方にとってより意味のある時間になると述べている。また、AIが言葉だけでは伝わらない個性や人柄まで見てくれるため、書類だけではわからないその人の良さをしっかりキャッチできるようになった。
今後は、正社員の中途採用での活用を皮切りに、全国のアルバイト採用へと利用範囲を広げていく計画だ。