水元観光バス、点呼記録をクラウド化し管理業務を効率化 鈴与シンワートの「あさレポ」採用

2025年12月12日22:32|ニュースCaseHUB.News編集部
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 水元観光バスは、業務効率化と安全管理の強化を目的に、運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」を採用した。12月11日、サービスを提供する鈴与シンワートが発表した。勤怠や点呼記録をクラウドで一元化することで、管理者の事務作業負荷を大幅に軽減するとともに、運行管理の正確性と効率を向上させた。

 水元観光バスは東京都を拠点に貸切バス事業を展開しており、観光や送迎、学校行事など幅広い輸送ニーズに対応している。同社では、2024年4月に施行された旅客自動車運送事業運輸規則の一部改正への対応に加え、日々の点呼や勤怠管理の効率化が課題となっていた。従来はこれらの記録を紙ベースで管理していたため、記入漏れや書き間違いが発生しやすく、管理者による確認や転記作業に多くの時間と手間を要していた。

 こうした課題を解決するため、同社は2024年秋頃からシステムの導入検討を開始した。同業他社からの紹介で知ったあさレポを含め、複数の手段を比較検討した結果、アルコール検知器やアプリの操作性が良く直感的に使える点、安全管理に必要な機能が網羅されている点を評価し、採用を決定した。また、導入後のサポート体制が充実しており、法改正にも迅速に対応できることから、長期的に安心して運用できると判断した。

 あさレポの導入により、勤怠や点呼記録などの運行管理データはすべてクラウド上で一元管理されるようになった。これにより、管理者はドライバーの状況をリアルタイムかつ容易に確認できるようになり、事務作業の手間が大幅に削減された。また、手書きからデジタル入力へ移行したことで転記ミスなどがなくなり、運行管理業務の正確性も向上した。さらに、ビデオ点呼機能を活用することで、遠隔地にいるドライバーの顔色や車両の状態を映像で記録・確認できるようになり、乗務員の安全意識向上にも寄与している。

 水元観光バス運行管理者の山田雅人氏は「記録がデジタル化されたことで確認が容易になり、不備や見落としが減ったことで安心して運行管理ができるようになった。今後は天気情報の表示など、現場の業務フローに即したさらなる機能強化にも期待したい」としている。

ニュースリリース