三菱重工業、5万人規模の人事システム基盤を刷新 テックタッチで従業員エクスペリエンス向上

2026年2月4日12:09|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱重工業は、国内の従業員約5万人が利用する人事領域の複数システム群に、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)の「テックタッチ」を採用した。2月4日、テックタッチが発表した。システム操作を画面上でナビゲートすることで、従業員エクスペリエンス(EX)の向上とガバナンス強化の両立を図る。年間で2万4000時間超の業務工数削減を見込んでいる。

 三菱重工業は、グループ全体で約8万人の従業員を擁するグローバル企業。近年、人的資本経営の高度化を目指して人事DXを推進しており、経費精算やタレントマネジメントなど、人事領域における各種システムの導入や刷新を積極的に進めてきた。

 しかし、複数のシステムが並行して運用される中、従業員にとっての使いやすさとグループ全体のガバナンス統制をいかに両立させるかが課題となっていた。現場からは操作方法に関する問い合わせが相次ぎ、申請内容の修正対応も多発。人事部門の生産性向上の観点からも、早急な改善が求められる状況だった。

 こうした背景から、同社は既存システムを改修することなく操作ガイドを画面上に表示できるDAPに着目した。テックタッチの採用にあたり、ITの専門知識がない人事部門の担当者でも、約3カ月という短期間で複数のシステムに操作ガイドを実装できる点を評価した。また、特定のシステムに依存せず、人事ワークフローやタレントマネジメントなど、領域横断的に展開できる拡張性の高さも決め手となった。

 導入効果として、旅費精算システムでは導入後3カ月の平均で問い合わせ件数が約30%減少した。全社換算で月間約1500時間に相当するユーザー工数の削減が見込まれている。また、タレントマネジメントシステムにおける社内公募などの複雑な操作では、画面上のガイドによって操作不備が60%から80%減少。事務局側の修正対応工数が削減され、ガバナンスの強化にも寄与している。

 従業員側にとっても、マニュアルを検索する手間や誤操作への不安が解消されたことで、システム利用時の体験価値が向上している。同社は今後、人的資本経営をさらに推進するため、効率的で誰にとっても使いやすいシステム環境の整備を継続する。テックタッチの適用範囲を人事領域の複数システムへ順次拡大していく。

ニュースリリース