コスミックホールディングスは、経営管理サービス「DIGGLE」を導入し、グループ全体の業務効率化と管理会計の高度化を目指す。2024年12月、DIGGLE株式会社が発表した。
コズミックホールディングスは、国内外に約350店舗の飲食店を展開する企業で、店舗ごとの業績がグループ全体の業績に直結するビジネスモデルを持つ。多数の子会社や店舗を抱え、それぞれ異なるフォーマットでの予算策定が、報収集の工数を増大させていた。また、表計算ソフトでの運用は煩雑で、関数エラーなどの人的ミスも課題だった。さらに、着地見込管理では、根拠の記録方法の改善や、分析時の手間の省力化も求められていた。
これらの課題を解決するため、DIGGLEの導入を決めた。使いやすいUI、表計算ソフトを介さず画面上で数値更新が可能な点、会計ソフトやSFAなどさまざまなシステムとのデータ連携が可能なこと、将来的にグループ会社の数値管理の統制ができること、バージョン管理が容易なスナップショット機能があることが決め手となった。
DIGGLEの導入で、グループ子会社17社の予算集計をシステム化し、予算策定業務の効率化を図る。また、元帳アップロードだけで予実突合を完了させ、柔軟な分析軸での効率的なデータ分析と示唆の抽出を行う。見込集計時には、策定の根拠を残すことで、グループ会社担当者とのコミュニケーションを円滑化し、見込管理、予実分析などの月次運用を効率化、高度化する。さらに、非財務指標とPLの一体管理や設備投資額と回収額の管理も実現し、閉店検討や回収期間の把握、予算策定粒度の詳細化で、PL以外の指標も含めたワンストップ管理を目指す。
株式会社コズミックホールディングス経営企画部の小林祐人部長は、DIGGLEについて、Excelで行っていた予算策定と予実管理を、人的操作を最小限に抑えて置き換えられると評価している。また、当初予算とは別に「見込み」という軸があるため、予実差異という結果管理だけでなく、未来を見据えた行動計画の立案にも有効だとコメントしている。