東京海上HD、Oracle Cloud EPMでグローバル経営管理システムを刷新

2025年10月2日11:07|ニュースCaseHUB.News編集部
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 東京海上ホールディングスは、グローバルな経営管理システムの基盤としてOracleのクラウドサービス「Oracle Cloud Enterprise Performance Management(EPM)」を採用し、運用を開始した。10月1日、日本オラクルが発表した。海外グループ会社の業績をタイムリーに収集・分析できる体制を整備し、グローバル規模での経営意思決定を迅速化する。

 東京海上ホールディングス(東京海上HD)は、世界57カ国に事業を展開し、海外事業を中心とした利益成長を実現している。事業の拡大と多様化に伴い、海外グループ会社の業績をタイムリーに収集・分析し、迅速な意思決定やグループ会社間の円滑なコミュニケーションを可能とする、より高度な経営管理システムの必要性が高まっていた。

 そこで、同社はOracle Cloud EPMを中核としたグローバル経営管理システムの導入を決めた。このシステムは、海外グループ会社の既存の会計システムを変更することなくインターフェースを構築し、タイムリーかつ効率的に情報を取得できる仕組みだ。これにより、海外グループ会社が持つセグメント情報の粒度での各種経営指標の予実分析が可能となった。

 今回のシステムは、同社が2025年度末から導入を予定しているIFRS(国際財務報告基準)適用後の連結決算および経営管理を支える重要な基盤となる。今後は、さらなる機能追加・改善により、レポーティング・分析業務の効率化と高度化を目指す。

 導入プロジェクトは、保険業界のデジタル変革における専門知識と、グローバル規模での経営管理システム導入実績を持つアクセンチュアが担当した。

ニュースリリース