企業向け研修事業を展開している情熱は、業務効率化を目的に、ニットのオンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」を採用した。9月24日、ニットが発表した。情熱はHELP YOUの導入で属人化していた業務をマニュアル化し、生産性の大幅な向上と社員のコア業務への集中を実現した。
情熱では、新入社員研修の機会が多い4月は繁忙期となる。2024年4月に向けては、既存の納品体制では対応できないと予想し、採用増加と並行して、アウトソーシングについても検討を開始した。
HELP YOUを選んだ決め手は、営業担当者が情熱の課題や懸念点を丁寧にヒアリングし、一緒に解決策を見つけていく姿勢を評価した。情熱は、業務のマニュアルが整備されておらず、依頼したい業務が属人化している課題を抱えていた。しかし、ニット側から「マニュアル作成からサポートできます」との提案があり、HELP YOUが最適なサービスだと判断した。
情熱は、HELP YOUに対し、研修資料の画像や文章の微調整、印刷会社への受講生用テキストの入稿準備、研修後のアンケート作成などを依頼している。依頼方法は、専用のシートに簡単な内容を記載し、ビジネスチャットツールで連絡するだけで詳しい説明は不要だ。
HELP YOU導入の効果について、情熱は「生産性が大幅に向上した」と評価する。HELP YOUのサポートにより属人化していた業務がマニュアル化され、短時間で処理できるようになった。また、外注か内製かに関わらず、業務そのものの生産性が向上したと分析している。その結果、納品チームと営業チームの双方において、顧客とのコミュニケーションや提案内容の検討に多くの時間を割けるようになり、コア業務に集中できる環境が整った。
情熱は、HELP YOUの魅力として、担当ディレクターの対応力の高さを挙げている。マニュアル化されていない作業が多い中、正確に業務内容を理解し、「こういうやり方で対応できます」との提案力があると評価している。