ファッション・ビューティー業界に特化した人材サービスを展開するiDAは、人材ビジネス向けクラウドシステム「PORTERS」を採用した。1月13日、PORTERSを提供するポーターズが発表した。人材派遣と人材紹介の両事業で分断されていたデータベースを統合し、API連携による業務の自動化やKPI管理の高度化を実現した。
iDAは全国22拠点に展開する業界大手の人材サービス会社。従来、主力の人材派遣事業と2016年から本格化した人材紹介事業で異なるシステムを利用していたため、データベースの分断が課題となっていた。派遣用システムはオンプレミス環境でAPI連携ができず、データの更新に多大な手動工数を要していたほか、求職者のライフステージに合わせた柔軟な提案を行うためのデータ活用も困難な状況にあった。
PORTERSの採用にあたり、人材派遣と人材紹介のデータを一元管理できる点に加え、外部ツールとの連携性や自社の業務に合わせて最適化できるカスタマイズ性の高さを評価した。同社はPORTERSをデータ基盤として位置づけ、Google Cloud RunやBigQueryといった外部プラットフォームとAPIを通じて接続する独自のシステム環境を構築した。
導入の効果として、データに基づく迅速な意思決定が可能になったことが挙げられる。BIツールのLooker Studioと連携して独自のダッシュボードを構築したことで、部門別のKPIや営業担当者ごとの進捗状況をタイムリーに可視化した。従来は会議のたびに行っていた集計作業のタイムロスがなくなり、ボトルネックの早期発見と対策が可能になった。また、データの可視化によって現場の入力意識も向上し、求人情報の入力率も飛躍的に改善した。
業務効率化の面では、AIや外部ツールとの連携により30以上の仕組みを自動化した。AIを活用した求人原稿や職務経歴書の自動生成、対話解析ツールによる面談内容の自動反映、さらにはボタン一つで転籍誓約書を作成できる機能を実装。事務作業の負担を大幅に軽減するとともに、LINEを通じた更新確認の自動送信など、求職者へのきめ細かな対応も実現している。
iDA執行役員の渡邊佑樹氏は、PORTERSのAPIを活用することで自社に最適な機能を実装できる点を評価している。今後はブランドイメージと求職者のマッチングを重視した求人の自動レコメンド機能の開発に注力するほか、マーケティングオートメーションの導入なども進め、求職者への最適な提案と事業成長を加速させる。